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【比較レビュー】医学生による比較レビュー!『英検準1級 でる順パス単』VS『英検準1級 文で覚える単熟語』

      2019/09/23

英検準1級準拠単語帳の徹底比較!

今回の比較レビューは旺文社「英検準1級 でる順パス単」(※以下『パス単』)と同社「英検準1級 文で覚える単熟語」(※以下『文単』)を扱います。

【音声アプリ対応】英検準1級 でる順パス単 (旺文社英検書) CD付 英検準1級 文で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)

どちらも、英検対策本最大手といっても過言ではない旺文社出版でそれぞれに多くのユーザーがついています。

準1級準拠の単語帳の購入を考える人にとって、それぞれ様々な「ユーザーの声」がある訳で、結局どちらを選んだらいいか悩む人も多いはずです。なかには「同じ出版社の単語帳なんだからどっちも同じでしょ??」と表紙のインスピレーションで選んでしまう人もいるかもしれません。実は趣向がかなり異なる単語帳なので、それぞれ合う人・合わない人がいます。

今回の記事を参考に、自分により「合いそう」な方からまずは勉強してみてほしいです。
なお、『パス単』も『文単』もそれぞれ他の級のバージョンも発売されていますが、なるべく「準1級受験前」であることもふまえた記事にするつもり…です。

『パス単』と準1級対策

『パス単』の構成は原則として見開きの左側に単語とその意味、右側にその単語を交えた例文、というものになっています。

単語リストは「でる度×品詞」でカテゴリー分けされている『パス単』
旺文社『英検準1級 でる順パス単』

単語の配列は「英検準1級に頻出度が高い順」に単語がAからCにランク付けされていて、そのランク内で「動詞」→「名詞」→「形容詞・副詞・その他」の順番にカテゴリーが進みます。

カテゴリー内の単語はアルファベット順ではなく、ランダムに並んでいます。

1つのカテゴリーで単語はランダムに並んでいる
旺文社『英検準1級 でる順パス単』

右ページの例文では単語のニュアンスや「出そうなシチュエーション」を文単位で確認することができます。準1級になると、「日本語訳にすると同じ意味になってしまうけれど、英語では使い分けに必要な単語」という、学習の上でやっかいな単語がよりたくさん出てくるので、例文で確認できるのはメリットです。

加えて、赤シートに対応しているので暗記作業もやりやすいです。音声データを上手く使えば復習のスピードやテンポ、効率を上げることも可能です。

『文単』と準1級対策

対して、『文単』は見開きの英語長文+日本語訳のページを経て、その文章内に出てくる英検準1級単語を勉強するスタイルです。そもそもページ構成は掲載されている文章の「英検準1級頻出テーマの分野別」になっています。

過去準1級で出題された頻出テーマの分野別に長文を掲載 する『文単』
旺文社『英検準1級 文で覚える単熟語』

単語は長文に関する分野に関係するもの・しないものがランダムに掲載されています。したがって『パス単』のように左ページだけ眺めて単語の部分だけを通読する、といったような勉強法は難しいです。

英検準1級受験者にとっては「負担になりにくい量だが内容に専門性があり、読み応えがある内容」の長文1本を通して、英検準1級頻出とされる単語の意味を類推しつつ学習を進めていくこともできます。『文単』も赤シートに対応しているので、覚えたいものを隠しながら使うことができます。

また、巻末に確認テストのページがあり、自分の実力試しの場が設けられています。

『文単』は実力試しの確認テストを巻末にまとめて掲載
旺文社『英検準1級 文で覚える単熟語』

音声データには長文の音声も含まれているので、難易度高めのリスニング教材として扱うことも可能です。

『パス単』はこんな英検準1級受験者におすすめ!

まず、英検準1級を受けてみたい!と考えた際に、まず書店等で『パス単』を立ち読みすることをおすすめします。「でる順A」ランクの英単語一覧を見た際に、自分がどの程度知っているかでおそらく「準1級はまだ早いか/ちょうどいい階級か/1級も検討していいか」ということが判明すると思います。単語のレベルを知りたい意味での立ち読みなのであれば、単語をメインで掲載している『パス単』でのチェックが手っ取り早くて楽です。

また、単語の「でる順」配列が絶対的な強みであるので、効率重視な勉強法が性にあっている人、受験まで時間が少なかったり、勉強にあまり時間をとれなかったりする人には『パス単』での学習が効果的でしょう。左側ページだけ、右側ページだけを通読する、という学習方法もとれますし、過去問演習等で出会った知らない単語は『パス単』でも拾われているか?「でる順」は何ランクか?を確認する、という意味でも使うことができます。

大学受験用単語帳の形式で例えると旺文社『英単語ターゲット』シリーズに近いです。

『文単』はこんな人におすすめ!

これに対して『文単』は長文を通して単語を学ぶスタイルが特徴的ですので、長文読解演習量がいまいち足りていない受験生にオススメです。単語の暗記をしながら適量の長文の演習量も積めるので、挫折しづらく一石二鳥です。長文読解やリスニング教材としても扱いたいのであれば、英検準1級対策の内容の重さや復習日等を考慮すると、試験日までにある程度の時間を確保できている方が腰を据えて取り組めます。

大学受験用単語帳形式として似ているのはZ会出版『速読英単語』シリーズですので、ユーザーの方には馴染みがあるページ構成です。

ちなみに、今回レビューした版数では『パス単』の単語掲載数は約1800程度、『文単』は約1500程度でした。収録単語数を重要視する方はこれを参考にしつつ、最新版の掲載数を確認してください。

●編集長からひとこと
単語帳は別にどちらか一冊しか使っちゃだめ!というルールはないので、両方とも使っちゃえばいいと思いますが(安いし…笑)、両方使う場合はメインが『文単』で長文読解やリスニング・音読でざっくり単語に慣れつつ、通勤・通学中に『パス単』(または、そのアプリ)で定着させる、という方法を推奨したいです。また、どちらも同意語が併記されているため、易しい同意語と紐づけて「難単語をイメージで覚える」という方法が使えます。いずれにしても、英検受験者でなくても準1級レベルの単語は英字新聞や海外Webメディアでよく見る単語ばかりなので、確実に押さえておきたいですね。

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