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【比較レビュー】医学生による比較レビュー!難関大受験生にとっての『速読英単語 上級編』VS『話題別英単語 リンガメタリカ』

      2019/09/16

どちらもZ会出版のハード系単語帳

『速読英単語 上級編』(以下『速単上級』)と『話題別英単語 リンガメタリカ』(以下『リンガメ』)はどちらもZ会出版が誇る、難関~最難関大受験生レベル以上の英単語帳になります。

速読英単語2上級編[改訂第4版] 話題別英単語リンガメタリカ[改訂版]

同じZ会出版には『速単上級』の姉妹本で、1段階レベルが下の『速読英単語 必修編』(以下『速単必修』)があり、ターゲット層の広さからこの3冊の中ではどうしても知名度は『速単必修』が一番強い印象を受けます。

しかしながら、難関~最難関大受験において、英語を得点源としたいならば、ライバルに差をつける語彙力養成は必須といってもいいでしょう。そういった世界では『速単必修』レベルは押さえておくことはもはや必須事項であり、+αにどれだけ積み上げられるかで、例えば『答えられる問題が増える』『より文章が早く読めて、全体の見直し時間を確保できる』といったことに繋がります。受験生の頃、私はどちらも学習に取り入れていましたので、大学受験生にとっての『速単上級』と『リンガメ』を赤裸々に4段階評価で比較していきたいと思います!

観点① 他の単語帳との連動度

『速単上級』★★★☆
『リンガメ』★★☆☆

『速単上級』の強みはシリーズ化したスタイルの上級版という位置づけにあります。

『速単必修』や『速読英熟語』(以下『速塾』)で定着した、『見開き1ページの英文+日本語訳』→『次のページで単語解説』というページ構成は、大学入試の長文読解を想定した効率的なスタイルです。ただし、注意点として『速単必修』と『速単上級』の掲載文章のレベル差が意外に大きく、あまりにも軽い気持ちでステップアップするとヤケドします(笑)ので、星3つです。

同シリーズ『速読英単語 必修編』とはレベル差が意外に大きい英文
風早 寛『速読英単語 上級編』
長文の次のページに単語一覧(解説)
風早 寛『速読英単語 上級編』

対して、『リンガメ』は『速単』シリーズのページ構成とは似て非なるものであり、どちらかというと同じZ会出版の『ACADEMIC』シリーズに連動しています。ただ、『ACADEMIC』の方が内容レベルは高いので、『リンガメ』の形式で『リンガメ』よりも1段階レベルが下のものは無い状況です。その分、大学受験生にとって、『リンガメ』はより手にとりづらい存在になっているように思います。

同著者『テーマ別英単語 ACADEMIC』シリーズとページ構成が似ている
中澤 幸夫『話題別英単語 リンガメタリカ』
内容は『テーマ別英単語 ACADEMIC 初級』よりやや易しい
中澤 幸夫『話題別英単語 リンガメタリカ』

観点② 多方面の学習スタイル適応

『速単上級』★★☆☆
『リンガメ』★★★★

『速単上級』は長文読解と単語強化をメインに学習する、いわゆる単語帳の役割が強いです。対して『リンガメ』は長文読解や語彙養成の他、使い方によっては英作文や和文英訳、小論文・面接対策にも使うことが可能なページ構成が魅力です。この点は『ACADEMIC』シリーズに似ています。

多方面の学習スタイルに適応可能な『話題別英単語 リンガメタリカ』
中澤 幸夫『話題別英単語 リンガメタリカ』

観点③ 収録単語と大学入試への反映度

『速単上級』★★★☆
『リンガメ』★★☆☆~★★★☆

単純に版数を比較すると、『速単上級』の方が改訂4版まで出ているので、現時点での入試問題傾向はより『速単上級』が反映していると考えられます。ただし、『速単上級』を全てマスターしたところで、最難関大入試の単語を全てカバーする!という短絡的な発想には陥ってほしくないので星3つとしました。難単語に慣れて、それでも知らない難単語が本番で出てきてしまった時に、接頭語・接尾語や文脈から冷静に判断する、という力を『速単上級』を通して学んでいることを忘れないで下さい。

難単語を接頭語・接尾語や文脈から推測 する方法を学べる『速読英単語 上級編』
風早 寛『速読英単語 上級編』

『リンガメ』はユーザー数が劣るからか、改訂の頻度が高くない点で言えば星2つです。ただ、多角的な学習を進めた場合、その分、単語の本番的中頻度も上がる可能性があり、その意味では星3つです。良書ですし、予備知識のアップデートも兼ねて頻回な改訂を私は望みます(笑)

私の学習遍歴

先に購入したのは『速単上級』で、おそらく高1の後半期だった気がします。『速単必修』を数周していたので、その1段階上のレベルである『速単上級』を手にとったのはある意味自然な流れでした。ただ、当時の私は『速単上級』の文章パートを読むのにかなり苦労し、1/3程度で挫折しています。

高2になって『リンガメ』と偶然書店で出会い、こちらも苦戦して、それでも何とか1周した頃、『速単上級』を開いてみたらかなり読めるようになっていて驚いたものです。それ以降は受験を終えるまで『リンガメ』も『速単上級』もレギュラーで使うようになりました。

二次試験対策で英作文演習に力を入れていた受験生だったので最終的な使用頻度は『リンガメ』だと思います。ただ、『速単上級』は主に枕元に置いて何単元分かランダムに開いて文章を読み物的に読み、CD音声と一緒に音読してから寝る、というサブ的な立ち位置ではあるものの愛着がある一冊になりました。

皆さんも、使ってみて性に合う方をメインの単語帳にしてみてはいかがでしょうか?

●編集長からひとこと
どちらも大学受験系単語帳(長文タイプ)の中では最高レベルで、大学受験生でしたら十分すぎる語彙力(と読解力)を獲得できますが、もちろん語彙習得の道はまだまだ果てしなく続きます(笑)どちらも英検でいえば、ざっくり『準1級入門』といったところでしょうか。大学入学後も続けて長文型でボキャビルしたい場合は、同社『速読速聴・英単語』の『Core 1900』『Opinion 1100』、または旺文社『英検準1級 文で覚える単熟語』をお薦めしたいです(社会人なら準1級レベルは必修)。特に『文で覚える単熟語』は同意語が豊富に併記されているため、暗記効率がとても良いと思います!

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