学ぶとは、マネることである。

【塾講師の裏話】第6回 ビギナーのつまずきポイントその2:be動詞と一般動詞の違いって?

   

英語学習には動詞の理解が欠かせない

英語の文をつくるには、何はなくとも主語→動詞、というのを前回のコラムで書きました。この「動詞」について、英語ビギナーが陥りやすい大きな穴がある、と私は常々感じています。今回はその点について書いてみます。

英語の場合、動詞には2つの種類(be動詞と、それ以外の一般動詞)があります。この2種類の区別、あなたは理解できていますか?

be動詞と一般動詞の違いとは?

一般動詞とは、たとえば「走る」「食べる」「勉強する」など主に動作を表すものです。では、be動詞(am, are, isなど)はどうでしょう? be動詞の働きをきちんと理解しているという人、実は少ないのです。

be動詞の働きは、簡単に言ってしまえば「~である」、ということ。主語イコール○○、という形で、主語の状態を説明するわけですね。「I am happy.」なら、私イコール幸せ、つまり「私は幸せである」という意味。「He is a doctor.」なら、彼イコール医者、つまり「彼は医者である」になります。

こうした形を最初のほうで習うせいか、ビギナーはbe動詞の働きを、日本語の助詞「~は」だと思いこみがち。そのために、「私は英語を勉強する」を「I am study English.」とやってしまうのです。「え、これじゃだめなの?」と思った方、いませんか?この場合は、「I study English.」が正解です。

「I」の意味は「私は」。助詞の「~は」まで含まれていることに注目してください。「study」は一般動詞で「勉強する」。「私は・勉強する・英語(を)」という文に「am(である)」は不要です。

ひとつの文に動詞はひとつ!

「英語の文を作るとき、基本的にはひとつの文に動詞はひとつ。be動詞と一般動詞が同時に存在していたら、どちらがメインかわからない。ひとつの身体に心臓ふたつ、とか、一台の車にハンドルがふたつ、みたいにヤヤコシイことになっちゃうよ!」と塾で中学生に言うと、「え、そうなの?」ときょとんとします。

be動詞を使った文と一般動詞を使った文、この2種類をしっかり区別できるようになることはとても大切。これは、現段階では中学1年生で学ぶ内容です(小学校での英語必修化で前倒しになるかもしれませんが)。こうした中1レベルの文法をきちんと理解できるかどうかが、その後の英語学習においてカギになるといえます。否定文や疑問文の作り方も、be動詞の文か一般動詞の文かで異なりますから、出だしでつまずくともう大変。そこから先はすべて謎…になってしまいます。

たとえば中学生のお子さんがいて、中2・中3で「英語の成績がエライことに…!」という状態だったとします。立て直すには、結局1年生の範囲まで戻らなければならない、ということ。塾に通ってもそれは同じです。私は塾で初めて担当する中学生には、必ずこの「be動詞と一般動詞の区別ができるか」を確認します。2年生だろうが3年生だろうが、これがわかっていない生徒は中1から学び直し決定!です。それを考えると、中1から塾に通ったほうがお得かもしれませんね。中1の範囲が完璧なら、その後の英語学習はかなりスムーズになるからです。

「塾の先生だから、そんなことを言って中1から来させようって言うのでは?」と思わないでくださいね。be動詞をきちんとマスターすれば、その後の「現在進行形」や「There」 を使った文、「受け身形」なども無理なく理解できます。

動詞の扱いをしっかり学ぶことは、英語学習の基本中の基本です。ですから中学生だけでなく、大人になってから学び直しをする人も、ここが肝心。「自分はこの2つ、区別ができているだろうか?」をいま一度、チェックしてみることをおすすめします。

 - 塾講師Kanaの裏話