学ぶとは、マネることである。

【塾講師の裏話】第1回 英語を独学するのは無理?やはりスクールに行くべき?

      2019/04/18

英会話スクールに行けばペラペラになれる?

仕事や学業で英語が必要、あるいは海外旅行で苦労した…などなど、英語学習を志す理由はさまざまでしょう。そんなとき、塾や英会話スクールへ、と考える人も多いはずです。たしかに、スクールに通うという選択肢は悪くありません。私も塾講師のはしくれですからわかりますが、講師というのは、学びたいという人の力になりたい、と思っているものです。スクールに通えば、きっと講師たちはあなたの学習をサポートしようと努力してくれるでしょう。

ただ講師として経験的に言えるのは、スクールに通っただけで、楽に「ペラペラ」や「TOEICでハイスコア」にはならない、ということです。日本語が母国語として確立した年齢になってから英語を学び、上達していく人というのは、必ず自分で地道な努力をしています。ですから、英会話スクールに行けばすべて解決…というほど、現実は甘くありません。実際、何年もスクールに通い続けていながらレベルは変わらず…という人は意外に多いのです。

独学でも英語は勉強できる!

英語塾・英会話スクールに行くとすれば、月に数千円なら安いほうで、数万円になることなどザラです。年間にすればかなりの金額になります。いっぽう、独学するとしたらどうでしょう。参考書やアプリなどなら、新たに購入してもスクールよりはずっと安上がりです。書店に行けば、よい参考書があふれんばかりに揃っています。Eテレやラジオなどの語学講座に加えて、インターネット上にも英語による動画や、学習支援サイトが多くあります。独学しようと思えば、ひと昔前とは比べ物にならないほど、充実した環境にあるわけです。

もちろん、「何から始めてよいかまったくわからない」という人は、まずはスクールの門をたたくというのもありでしょう。先生に自分の現状を把握してもらい、学習方法を教えてもらうこともできるからです。ただし、「私をペラペラにしてちょうだい!」と受け身で行くのはダメです。あくまで、「主体的に勉強する、それをサポートしてもらう」という心構えで行ってください。そうでなければ、力はつきません。

基本は独学。スクール通いはプラスαで

自分で主体的に学習する習慣があれば、スクールに通った際にもその「費用対効果」を高めることができます。ですから、「独学かスクールか」という考え方ではなく、「基本は独学」と思ってください。そのうえでスクール通いも考える、というのがベストではないか、というのが私の意見です。

実生活で英語を生かすことが「本番の試合」だとするなら、スクールは「練習試合」の場です。自学自習せずにレッスンに行くのは、自主トレなしで練習試合に出るのと同じ。もったいない話です。逆に言えば、コツコツとトレーニングをしてきた人には、スクールはとてもよい力試しの機会、そして実り多い学習時間になるはずです。

独学でも大丈夫、できることは必ずある

自分だけで英語を勉強する、となると「難しそう、無理…」と思うかもしれません。でも、実際のハードルはそんなに高くはないのです。中学・高校で曲がりなりにも英語を学んできた人なら、皆、ある程度の下地はあるはずなのですから。小さなステップからでよいので、基礎からひたすら反復・継続することです。中学生向けのドリルでも、ラジオの基礎英語でも…。何かひとつ、3カ月、半年と、まずは続けてみましょう。自分で勉強する習慣をつける。それが、上達の最大の秘訣です。

いまは塾講師をしている私ですが、かつては私もそうして、一から英語を学び直したビギナーでした。どうやったら英語を効果的に学べるか、学習の習慣を継続できるか。どうしたら力がつくのか。これまで私自身もいろんなことを考え、試してきました。そのなかから役に立ちそうなことを、コラムを通してお伝えできればと考えています。読んでくださる皆さんに、少しでも役に立つヒントがあったらうれしいです。

初心者に教えたい塾講師の裏話

●編集長からひとこと
難関大を目指す子を持つ父兄の中には「子供を塾に行かせたほうがよいのか?」と考えている方が多いと思いますが、成績の良い子というのは塾へいこうが行くまいが自分でも必ず勉強しています。私は難関大出身ですが、高校時代に塾や予備校にはいきませんでした。それでも現役合格しているので、塾は必ずしも必要ではないと考えています。大学受験でも社会人でも結局サボらず勉強するかどうかだと思います!
Kana
お茶の水女子大学卒。英検1級、TOEIC910を保有。現在、民間の中学生向け個別指導塾で英語講師として勤務している。確かな英語知識と学習経験に裏打ちされた、分かりやすく丁寧なレビュー記事・コラムが好評。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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