学ぶとは、マネることである。

翻訳者・堂本秋次が教える『TOEIC730(レベルB)からTOEIC860(レベルA)に到達するための勉強法』

      2019/01/10

ある程度英語学習に慣れてくると、TOEICで730点を超えることができるようになってきます。そこから次のレベルは860点だとされていますが、この130点を突破するにはどうすれば良いのでしょうか。

どのように勉強するべきか

TOEICで高得点を取るための学習は、その学習者がどのような箇所でつまづいているかということを意識しながら伸びしろを伸ばしていく形になっていきます。まずは自分が860点に届かなくなっている大きな理由を見つけることが大切です。

リスニングなのかリーディングなのか、文法問題なのか読解問題なのか、自分の伸びしろがある分野を見つけましょう。その分野を集中的にカバーできるようなら、参考書を使って学習するのも有効です。

英字新聞やニュース英語は聞くべき?

TOEICの勉強方法としてよく言われるのが、英字新聞を読んだりニュースを聞いたりといったことをするべきであるということです。もちろん、これはある程度のレベルに到達している学習者にとっては非常に有効な学習方法です。知らない単語を覚えていくということに加えて、『英語を読むときに英語脳に切り替える負荷』をできるだけ小さくしておくことで、パフォーマンスを十二分に発揮できるでしょう。

英語脳に切り替える負荷とは、ここでは、英語を読むときに一瞬感じる戸惑いや抵抗感を差しています。「そうか、これは英語か」と脳が理解し、それを英語のまま理解するまでに必要なタイムラグのようなものです。これが大きいと、英語を読んでいてもふとした瞬間に日本語脳に戻ってしまったり、英語を読んでいるときのパフォーマンスが低くなったりしてしまいます。英語を読み聞きするなんて何も特別なことではないと脳に学習させるのです。

TOEIC 860点のレベル

何度かこのコラムでも書いていることですが、TOEICで何点を取れたとしても、それはTOEICで何点を取れたかということでしかなく、英語力を保証するようなものではありません。もちろん、TOEICで500点台の点数を取る人と、800点台の点数を取る人を比べれば、後者のグループの方が英語でのコミュニケーションを”苦手としていない”割合が高いことは想定できます。そして、そのコミュニケーションができるというグループで見れば、後者の方がより『自然な英語』で会話できる割合が高いこともきっと間違いありません。

ただ、それはTOEIC 860点を取得した”から”そうなるのではありません。流暢なコミュニケーションは、TOEICの点数に応じて解放される実績ではないのです。したがって、『流暢に話したいからTOEIC 860点を目指す』というのはもしかすると期待外れな結果になるかもしれません。

それでもあくまで参考としてこのコラムの筆者の身近なところで例をあげると、800点前後と言うと留学経験があったり、あるいは大学で英語を頻繁に用いて研究していたりといったように、英語がどこか身近なところにある、あるいはあったという人が多い印象です。

最後に

TOEICで高得点を狙うとなると、それぞれの学習者にとって必要な個別の対策が浮き彫りになってきます。まずは自分の弱点と向き合うこと、そしてなぜ自分がTOEICを受けるのかという目的意識を再確認することが、次の目標へのスタートダッシュの鍵になるのです。

堂本秋次
実務翻訳者、プロマジシャン。英検1級、国連英検A級、TOEIC965を保有。大学時代は、ネイティブスピーカーの教授の指導のもと、言語学を専攻していた。医学、自然科学等を専門とする多芸多才な翻訳者。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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