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【レビュー】センター試験 英語[読解]の点数が面白いほどとれる本:人気予備校講師・竹岡広信氏からセンター試験「読解」パートの攻略法を学ぶ

   

大学入試センター試験・英語筆記試験の「読解」パートに特化した参考書兼問題集です。人気予備校講師・竹岡広信氏による読解攻略法を学べます。

改訂版 センター試験 英語(読解)の点数が面白いほどとれる本

センター試験の読解分野に特化した問題集

株式会社KADOKAWAの『センター試験 英語[読解]の点数が面白いほどとれる本』は、2012年刊行、2017年に改訂された参考書兼問題集です。

1問あたりの配点が高い長文問題は、センター試験において大きなウェイトを占めます。しかし、「長文は苦手…」という受験生も多いはず。「長いので途中で混乱してしまう」「わからない単語が出てくるともうお手上げ」という声もよく耳にします。

センター試験の問題文は、実は素直な英文が多く、読みやすいものです。きちんと高校までの英文法や語彙を勉強していれば、それほど難しいものではありません。

しかし、ひっかけのような選択肢に惑わされず、正しく意味を読みとるには、それなりの技術が必要です。竹岡氏は、過去のセンター試験を分析・研究し、こうした読解問題を解くにはどうすべきかをくわしく説明しています。

章立てと学習の進め方

「その1 論理展開把握問題」「その2 情報取得問題」「その3 評論・小説・エッセイ読解問題」の3章に分かれており、それぞれには問題文のどこに着目して、どんなことに注意して解いたらよいかが述べられています。

論理展開把握問題に対する傾向チェック
竹岡 広信『センター試験 英語[読解]の点数が面白いほどとれる本』

問題への取り組み方としては、3つのステップ「1st Step傾向チェック編」「2nd Step原則マスター編」「3rd Step問題チャレンジ編」としてまとめてあります。最初のステップでは、詳細な過去問分析から、出題傾向を読み物風に紹介。次に解法の原則と例題を提示し、最後に腕試し問題、という流れです。

腕試し問題の英文
竹岡 広信『センター試験 英語[読解]の点数が面白いほどとれる本』

課題文の内容をどうつかむか?

読解問題の課題文は、どう読み込んでいけばよいのでしょうか。竹岡氏は「1パラグラフ・1アイデア」という言葉でそれを表現しています。「一つの段落には、筆者の言いたいことは一つしかない」という意味です。そしてhowever、thereforeなど、段落と段落の流れを示唆する語「ディスコースマーカー」に着目せよと述べています。

これを意識すると、英文の読み取り方に軸のようなものが生まれます。「この段落で言いたいことは何なのか」と考えながら読むと、やがて課題文全体で言いたいことが浮かび上がってきます。段落単位で整理すれば、長文も内容をつかみやすくなるのです。

長文読解攻略のセオリーを伝授

試験の課題文とはいえ、文章には必ずテーマがあり、そのテーマを支える論理展開があります。その正しい読み取り方を学ぶことができれば、センター試験に限らずどんな長文にも応用がききます。

竹岡氏は英文での論のたて方にも注目し、「漠然」から「具体」へ、というセオリーを紹介しています。まず大まかな抽象的なことがらを述べたあと、具体的な事例を述べるという構成がわかると、整序問題は非常に解きやすくなります。これを知っているだけでも、実際の試験ではずいぶん助けになるでしょう。

文章のテーマを支える論理展開を読み取ればどんな長文でも理解できる
竹岡 広信『センター試験 英語[読解]の点数が面白いほどとれる本』

450ページ近い厚い本なので、ハードルが高く感じるかもしれませんが、これをこつこつやり遂げれば、センター試験の読解対策は万全です。きっと自信をもって試験に臨めることでしょう。

まとめ

  • 有名予備校講師・竹岡広信氏のセンター試験対策用参考書です。
  • 読解問題のねらいを把握し、正解を見つけるコツをつかめます。
  • じっくり取り組めば、センター試験の読解対策は万全です。
Kana
お茶の水女子大学卒。英検1級、TOEIC910を保有。現在、民間の中学生向け個別指導塾で英語講師として勤務している。確かな英語知識と学習経験に裏打ちされた、分かりやすく丁寧なレビュー記事・コラムが好評。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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