学ぶとは、マネることである。

【レビュー】英文法標準問題精講:豊富な問題演習で文法を徹底理解できる大学受験生向け老舗問題集

   

昔から定評のある旺文社の文法解説書兼問題集です。大学受験生向きの数々の参考書を出版した、原千作氏(元・開成高校教諭、故人)の著作です。

英文法標準問題精講

「標準」とは、「徹底的な文法理論理解」のことである…。

大学受験用の英語問題集の中でも「老舗」に値します。表紙が、中のフォントのレトロ感に、そして「標準」というタイトルに騙されてはいけません。おそらくほとんどの受験生が想定する「標準」を大いに上回るレベルを要求してきます。

今までテクニックで何となく得点を稼いでいたけれど自分はこんなに理解できていなかったのか…と愕然とするのではないでしょうか。緻密で正確な文法理解を「標準」と定める本書の要求に最後まで答え続けることができれば、もうひとつ上のレベルへ成長できることでしょう。

入試問題を徹底分析!「使える英文法知識」を養う

入試問題を分析して作成しているので、想定学習者は大学受験を控える学生ということになります。しかし、文法解説を読むだけでも大いにやりこみ甲斐があること、きちんと理解して活用できるようになるまでおそらく時間がかかること(※経験者)、掲載されている問題数が豊富なことを踏まえて、英語が得意科目であるならば早めに取り掛かっておいてください。

文法についてアカデミックに解説しているので、あえて英語の検定試験のスコアで換算するのはナンセンスな気がします。ただ、ここまできちんと学習できていれば英語の検定試験でも不安に感じるようなことは減っていくこと請け合いです。

私は個人塾の先生が密かに中3から高1の頃の授業に取り入れておられたようでその頃から使っていました。周りの友達が「塾(大手)で課題用に買えって言われた―」といってちらほら持っているのを見るようになったのは高2の夏から秋にかけてだったように記憶しています。

豊富な問題演習で文法事項を確実に理解させる構成

全339ページの本体に取り外せるタイプの30ページ分の別冊解答がついています。例題や重要演習類題、練習問題などがかなり豊富なので、演習量は十分確保できます。

難関大学合格に必要な演習量を十分に確保できる例題・重要演習類題
原 仙作『英文法標準問題精講』

目次は2タイプあります。1つは40日間で本書を一周できるように、大きく内容を4つに分けて計画的に勉強ができるようにしてあるものです。

計画的に勉強できるように4編(40日)で構成されている
原 仙作『英文法標準問題精講』

もう一つの目次は文法事項ごとにまとめてあります。苦手意識のある文法事項から勉強する、調べものをしたい!という時はこちらを参考にできます。

文法事項ごとにまとめてある第2の目次
原 仙作『英文法標準問題精講』

じっくり理解するためにはある程度の余裕が必要

文法理解、という時間をじっくりかけた方が身に付きやすい単元を扱っているので、自習時間が比較的取れる高校1年から2年にかけて、早い段階で取り組むことをおすすめします。夏季休業のように、長めの自習時間を確保しやすい時期にやり込むのも良いでしょう。

受験日直前に一気に仕上げる!というような用途としては向いていないです。逆に知らない文法用語を目にして不安になる受験生もいるかもしれませんので、受験直前の学生は新しく本書に手を出すのではなくて今まで使ってきた文法書の復習を徹底した方は良いでしょう。

まとめ

  • 昔から定評のある、骨太な英文法解説書兼問題集です。
  • 英文法を理論的に学ぶことで、英語力の全体的な底上げが期待できます。
  • 受験まで余裕のある学年の学生が少しずつ取り組むスタイルがお勧め。
諏訪部麻里子
国立大学医学部在学中。大学入試でセンター試験、二次試験をほぼ満点で通過した異次元級の英語力を持つ。医学の勉強のかたわら、さらなる高みを目指して英語の研鑽を積んでいる医学系女子。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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