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【レビュー】学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話:塾講師でありTOEIC満点取得者でもある坪田信貴氏が書いたノンフィクション

      2018/01/07

映画『ビリギャル』の原作としておなじみ、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』です。塾講師の著者によるノンフィクションで、勉強法に関してもさまざまなヒントが詰まっています。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

『ビリギャル』とは

2015年に公開された映画『ビリギャル』。有村架純さん主演で大変話題になりましたので、ご存じの方も多いでしょう。原作は塾講師の坪田信貴氏の手によるノンフィクションです。

学年でビリの成績だった女子高生が、超難関大学である慶應大に合格する、というサクセスストーリーですが、子育て哲学や、塾講師の指導ノウハウについても読めて盛りだくさん。もちろん、受験生が勉強法の参考にするにも役立ちます。今回は、英語学習の観点からこの本をレビューしてみたいと思います。

英語学習でも基礎を固める大切さがわかる

主人公“さやかちゃん”のスタート時の学力については言わずもがな、ですが、そのレベルからどうやって成績をあげたのでしょうか。それはやはり、「基礎を固める」ということに尽きます。

基礎を固めることで慶應大学に合格するまで成績を上げたビリギャル
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坪田 信貴『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』

当初「アルファベットが何とかわかる」レベルから始めたさやかちゃん。辞書で分からない単語を調べても、その日本語の意味がわからず国語の辞書も引く…そんなエピソードに笑うやらあきれるやら…。けれど彼女はそこでへこたれず、「単語」と「文法」を基礎からきっちり固めていきました。

坪田先生の助けのもと、ゲーム感覚で英単語を鍛え、中学英語の総復習用問題集を11日間で終えるという頑張りをみせます。この基礎学習が、その後の伸びを支えたに違いありません。

実践的な学習のヒントが豊富

著者・坪田先生は「まず最低限の文法用語(「名詞」「動詞」「主語」など)の定義を丸暗記する」ことを提唱しています。これは本当に大切なことです。

なぜなら、学校の先生も参考書も、文法用語を使って説明をすすめるからです。それらの意味がわからなければ、いくら説明を聞いてもお手上げになってしまいますよね。文法用語、何となくわかった気になっている人も多いはず。学習効率をあげるために、いま一度確認しておくことをおすすめします。

高校生は最初に文法用語をしっかりと理解しておくことが大切
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坪田 信貴『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』

また、長文読解向けの実践的なテクニックも紹介されています。段落の切れ目に線を引いて読みやすくする。あるいは主語と動詞の対応を見つけてマークする。前置詞と名詞はカッコでくくるなど、“使える”技がたくさんあります。英単語の効果的な覚え方や、英和辞書の使い方のヒントも本の中で紹介されています。

英語に限らず、塾の先生ならではの細やかなアドバイスが満載ですから、「これなら自分にもできそう」「使えそう」と思えるアイディアがきっと見つかるはずです。夢に向かって努力するさやかちゃんを、坪田先生が情熱を持って支える様子を味わいながら、学習法のヒントも取り入れてみてください。

まとめ

  • 2015年に映画にもなったベストセラー作品。
  • ポジティブ思考と、基礎を固めることの大切さがわかります。
  • 実践的な学習のヒントがたくさん見つかります。
Kana
お茶の水女子大学卒。英検1級、TOEIC910を保有。現在、民間の中学生向け個別指導塾で英語講師として勤務している。確かな英語知識と学習経験に裏打ちされた、分かりやすく丁寧なレビュー記事・コラムが好評。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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