学ぶとは、マネることである。

【レビュー】TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング:全レベルの学習者が対象のTOEICリスニングパート全体の問題集

      2017/11/21

TOEIC L&R TESTのリスニング全パート対策用に書かれた問題集です。

TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング

リスニングの難関パートであるパート3・4だけでなく、パート1・2についても取り上げられているため、全てのレベルの学習者が対象となります。

全受験者必見の各リスニングパートの解法と対策

新書サイズであり、かつリスニングの全パート対策の参考書であるため、各パートに掲載されている問題数は少ないです。ですが、他のリスニング本では類を見ないほど解法と対策の説明に力を入れています。

第1章の「パート3、4新形式問題の対策」ではまずサンプル問題を解きます。解き終わった後にスクリプト、語注、和訳と詳しい解説が載っているのは他の参考書でも同様ですが、この章の特長は「新形式ここがポイント」というセクションです。

新形式問題に新たに加わった図表を参考にして回答する問題を例にとると、単に図表の先読みをするのではなく、そのタイミングや目を通すべきポイントなど、テクニックを文字だけでなく図も交えて詳しく説明しています。

新形式に追加された「図表問題」の解法ポイントもわかりやすく説明
TOEICサラリーマン特急新形式リスニング_01 TOEICサラリーマン特急新形式リスニング_02
八島 昌『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』

第2章、3章のパート1および2の解法と対策では写真の先読み、人が写っている問題や写っていない問題の解法やトレーニングの方法など、問題を解く際に必須の解法だけでなく問題を使った復習の仕方まで言及しているのは非常に有益です。

各問題を使った復習のやり方にまで言及
TOEICサラリーマン特急新形式リスニング_03 TOEICサラリーマン特急新形式リスニング_04
八島 昌『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』

リスニングパートの具体的な解法テクニックやトレーニング方法が分からない初学者だけでなく、ベストな解法やトレーニングの方法を模索中の中上級者も必読だと言えるでしょう。

繰り返し復習がしやすい設計

第4章から第7章は著者が厳選した予想問題とその解説が占めています。

その中でもまず目を引くのが7周目までの日付と正答数を記入する欄です。日付や正答数を記入する欄がある参考書はそれほど多くはありませんが、それでもせいぜい3~4周目の場合が少なくありません。

それほど著者が多解きよりも同じ問題を何度も繰り返して自分のものにすることの重要性を物語っているのでしょう。

さらに問題を解いた後の詳しい解説もさることながら、全問に「トレーニングのポイント」という著者によるメモ書きのようなものもあり、復習するときに注意すべきポイントが明快に記されています。

「トレーニングのポイント」で復習の際のポイントを理解する
TOEICサラリーマン特急新形式リスニング_05 TOEICサラリーマン特急新形式リスニング_06
八島 昌『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』

問題を解きっぱなしにせず、1つの問題から最大限に得られるものを漏れなく得ようとする著者の姿勢には共感できますし、一つの問題も無駄ではないことを痛感しました。

学習者はこの本の問題を繰り返し解いてトレーニングに励むことで、スコアをじりじりと伸ばしていくのが費用対効果の面からも得策と言えるのではないでしょうか。

「私のリスニング活用法」を参考にして高得点を目指そう

章末には「私のリスニング活用法」というコラムがあります。

全て800点以上のスコアを獲得された方々から寄せられたものですが、スタートラインはそれぞれ異なります。中には200点台から満点に大きくジャンプアップした例もあり、初学者が高得点を獲得する上での原動力となるでしょう。

200点台からスタートして990点を獲得した学習者のコラム
TOEICサラリーマン特急新形式リスニング_07
八島 昌『TOEIC TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』

初学者にとってシャドーイングは非常に負荷の高いトレーニングですが、コラムを書いた人がいかに克服してきたのかを具体的に書いており、この例以外でも目から鱗が落ちる情報がとても多いです。

これらのアドバイスを自分のものとして取り入れ日々研鑽を積めば、大幅なスコアアップも夢ではないでしょう。

まとめ

  • リスニングパートの解法と対策は全受験者にとって役立ちます。
  • 予想問題は、繰り返し解きトレーニングをしやすい配慮がなされています。
  • コラムの活用次第で大幅なスコアアップを実現する確率が高まります。
dai

早稲田大学社会科学部卒。わずか1年7か月の自習でTOEIC650からTOEIC900に引き上げた。経済・金融系の翻訳者になることを目標に、日々『The Wall Street Journal』『The Financial Times』などの読解に勤しんでいる。
詳しいプロフィール / 記事一覧

 - 資格試験