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【レビュー】20日間集中ジム 英文スピードリーディング 上級編:速読トレーニングで1分あたり120~140語の速度で読めるハイレベルな長文読解力を身に付ける

      2017/10/18

『20日間集中ジム 英文スピードリーディング 上級編』は、ハイレベルな長文読解力を身に付けたい中~上級者向けの学習書です。20日間で英文を速読するための基礎力を養うことをコンセプトとしています。

CD付 英文スピードリーディング 上級編

速読の基礎力を養うとありますが、上級編であり難易度は決して低くはなく、TOEICスコア860点以上もしくは英検1級を目指す人が対象となります。

速読力を把握してみよう

この本は4つのパートで構成されており全てのパートが20日間で終えられるよう設計されています。パート1では、まず最初に「スピードリーディングのすすめ」という長い英文を素早く読むためのチェック事項と著者による説明等があります。

特に「速読のための課題を見つける」の中の4点のチェック事項全てを意識して読んでいる上級者はあまり多くはないでしょう。「英文速読のための作戦」の中に取り上げられている7つの作戦は、リーディングに苦手意識を持っている学習者が飛躍するためにぜひ試してみるべきです。

英文の速読を行うためのチェック事項「スピードリーディングのすすめ」
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鳥飼 慎一郎『20日間集中ジム 英文スピードリーディング 上級編』

続くPre Testでは現在の速読力がチェックできます。「速読力診断テストの進め方」通りに全て進めるのはほとんどの学習者にとっては厳しいでしょうが、あくまで診断テストですのでその通りに取り組んだほうが良いでしょう。

診断結果は単純に正解数だけによるランク付けではなく、1分間に読んだワード数も加味された速読指数で表されます。指数の結果に一喜一憂するのではなく、該当する指数の解説を読み、謙虚に現状を受け止め、パート2以降の学習に励むことの方が肝心です。

トレーニングを1つ1つこなすことで実力アップ

Part II と Part III は1分間に読むスピードは異なるものの、約700ワードの英文を読み、5つのトレーニングをこなしながら問題を解き、速読力を付けていくパートとなっています。

トレーニング1ではPre questionと呼ばれる実際の設問を少し変えた設問を読むとともに、英文も読んでいきます。英文には、段落の数字と120ワード毎に単語カウンターがあり、段落を意識して読めますし、1分間でどのくらいの分量を読めば良いかが即座に分かるようになっています。

長文の120ワード毎に単語カウンターがあり、1分間に読んだ分量が即座に分かる
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鳥飼 慎一郎『20日間集中ジム 英文スピードリーディング 上級編』

トレーニング2および3は付属のCDを使い、音読や頭から訳していくなど、リスニング力の向上も期待できる内容です。トレーニング4では設問を解き、トレーニング5には本文に掲載された語彙はもちろんのこと関連語彙が多数掲載されています。

トレーニング5では、本文中の語彙とその関連語彙でボキャビルができる
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鳥飼 慎一郎『20日間集中ジム 英文スピードリーディング 上級編』

これだけ盛りだくさんの内容を2日目から19日目まで継続して取り組んでいけば、間違いなく速読力は付きますし、何よりも五感をフルに活用した訓練は体にも染み付きやすく定着も早いでしょう。

「速読のための強化トレーニング」で速読スキルが身に付く

一部のユニットのトレーニング終了後には、さらなる速読力アップのために「速読のための強化トレーニング」というコーナーが設けられており、「縦読み」の練習、「予測読み」練習、「情報構造を知る」練習をします。

「予測読み」の練習では、予測読みの大切さや読むべき部分と飛ばして良い部分を見分けるためのポイントを解説しており、上級者にとっては必要不可欠な内容となっています。

さらに速読力を上げるための「予測読み」トレーニング
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鳥飼 慎一郎『20日間集中ジム 英文スピードリーディング 上級編』

次に342ワードの文章を読みますが、重要な部分は太字になっており、これを繰り返し読むことで、どの部分が重要かそうでないかが識別できるようになり、別の文章になってもその視点を生かすことができるようになるでしょう。

まとめ

  • 「スピードリーディングのすすめ」と診断テストで現在の速読力の課題を発見することができます。
  • 五感をフル活用した5つのトレーニングで速読力を確実に伸ばせます。
  • 「予測読み」の練習を初めとする速読スキルは上級者に不可欠です。
dai
早稲田大学社会科学部卒。わずか1年7か月の自習でTOEIC650からTOEIC900に引き上げた。経済・金融系の翻訳者になることを目標に、日々『The Wall Street Journal』『The Financial Times』などの読解に勤しんでいる。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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