学ぶとは、マネることである。

【レビュー】全問正解する新TOEIC TEST 990点対策:TOEIC900点以上の学習者でも知らない知識を要求する難問が多いTOEIC満点を狙うための問題集

      2017/11/04

旧形式のTOEICテストで満点を獲得するために書かれた総合対策本です。

全問正解する新TOEIC TEST990点対策

著者は「本書の構成と使い方」の中で、800点以上のスコアの人が990点を達成するための本と述べていますが、実際は900点以上の学習者でも知らないような知識を要する問題も多く、800点台の場合は途中で解くのを諦めたくなることもあるかもしれません。そのため、900点以上のスコアになってから取り組んでも決して遅くはないでしょう。

前半の練習問題で難問を解くことに慣れよう

『全問正解する新TOEIC TEST 990点対策』は前半が練習問題、後半が200問の模擬試験で構成されています。

前半が練習問題、後半が200問の模擬試験というページ構成
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加藤 優『全問正解する新TOEIC TEST 990点対策』

練習問題は本番形式の問題が数問あり、解いた後すぐに答え合わせができるレイアウトです。各Partの締めくくりとして、まとめの練習問題もありますが、本試験より問題数が少なく、短い時間で解けます。

解答・解説では、正解の選択肢が太字になっており、正答の解説はもちろんのこと、不正解の選択肢の誤答である理由まで詳しく説明しています。

正答の解説のほか、不正解の選択肢が誤答である理由を詳細に解説
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加藤 優『全問正解する新TOEIC TEST 990点対策』

正答の解説だけで終わる参考書も多い中、不正解の選択肢の解説まであると間違えた際に出てきた疑問が払拭できますし、特に難問揃いの問題だと不正解の選択肢から得られる知識も押さえておく方が上級者のわずかな弱点もカバーすることにもなりますので大変有益です。

「満点ポイント」を学び完全制覇

各Partの練習問題の合間には、随所に「満点ポイント」と呼ばれる満点を目指すうえで必ずクリアしなければならない項目があります。

「満点ポイント」は高得点者が苦手にするパターンなどをPartごとに明確にして対策を解説したものであり、27紹介されています。

ここでは全てを取り上げることができませんが、その中でも「品詞問題も文頭からアプローチする」は大変参考になるでしょう。

Part 5 の一般的な解答アプローチは「空所前後で速答しろ」というものであり、ある程度の問題はそれでも通用します。しかし、誤答が正解に見える場合があるなどの欠点があり、全問正解を目指すには不向きなやり方です。

このポイントでは品詞問題の難問パターンがいくつか紹介されていますので、それらを読み込み、文頭からアプローチして答えを即決できるスキルを養うことが肝心だと言えるでしょう。

満点ポイント17「品詞問題も文頭からアプローチする」
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加藤 優『全問正解する新TOEIC TEST 990点対策』

実戦模試で総仕上げ

練習問題の後は200問の実戦模試をひたすら解くことになります。前半で学んだことを全て発揮できるよう万全の態勢で解くようにしましょう。

解答および解説のページでは、練習問題と同様、問題文と選択肢が再掲されています。さらに訳文もあり、キーとなる単語やフレーズには下線があります。

合計200問の実践模試に対しても、練習問題と同等に詳細に解説している
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加藤 優『全問正解する新TOEIC TEST 990点対策』

その中でもリーディングの問題を解くスピードの目安として、具体的な解答時間が表示されているのは、学習者にとって有効な指標になります。

満点を取る人はこのレベルの問題をこれだけの時間で解かなければというイメージを持てることは、どんな能力が自分に足りないのかを冷静に見つめられることにもつながります。

模試を解いた後は自分の弱点を補強する訓練を別途集中して行い、ぜひ満点という栄光をつかみ取ってください。

まとめ

  • 前半の練習問題を徹底的に解き、復習することで上級者の弱点を補強できます。
  • 全ての「満点ポイント」を体得することで満点獲得のツボを押さえることができます。
  • 実戦模試を解き、解答・解説を読むだけで終わるのではなく、その後の訓練の積み重ねが大事です。
dai
早稲田大学社会科学部卒。わずか1年7か月の自習でTOEIC650からTOEIC900に引き上げた。経済・金融系の翻訳者になることを目標に、日々『The Wall Street Journal』『The Financial Times』などの読解に勤しんでいる。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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