学ぶとは、マネることである。

【レビュー】百式英単語 最速インプット→2023:九九を覚えるように英単語をひたすら音読して覚えるコンセプトの単語帳

      2017/11/04

九九を覚えるように単語とその意味をひたすら声に出して覚える英単語帳です。暗記学習が苦手でなかなか単語を覚えられないという方に特におすすめです。

百式英単語 最速インプット→2023

九九を覚えるように英単語を覚える

私たちは九九を「ににんがし」「にさんがろく」…と何度も繰り返し口に出して覚えました。そのおかげで「ににんが」と言えば「し」、「にさんが」と言えば「ろく」と、反射的に答えが出てきます。

これと同じような方法で英単語を覚えて、考えることなく単語の意味が言えるようになることを目指しているのが『百式英単語 最速インプット→2023』です。
まずは前半の「7日間トライアル」で百式の単語記憶法について学びます。百式単語記憶法の効果や単語を覚えるコツ、トレーニングの具体的な進め方や本書の活用方法などが詳しく解説されています。

音読こそが最強のインプット(=記憶)方法!
百式英単語_01 百式英単語_02
太田 義洋『百式英単語 最速インプット→2023』

後半の「入試基礎編」から、実際に単語を覚えていきます。単語と意味の間を空けずに2回、例えば「entrance」という単語なら「entrance入り口、entrance入り口」のように繰り返して音読します。

百式(掛け算九九方式の音読法)を事前に丁寧に解説
百式英単語_03 百式英単語_04
太田 義洋『百式英単語 最速インプット→2023』

目標は20分で100語です。テンポ良くやや早めに読むのがコツですが、耳からもインプットするために音読しているので、自分で聞き取れないほどの早さではあまり効果がありません。音読スピードには注意しましょう。

20分で100語を目標にして九九のようにテンポ良く音読していく
百式英単語_05 百式英単語_06
太田 義洋『百式英単語 最速インプット→2023』

単語と意味をすらすらと言えるようになったらテキストの意味の部分を隠して音読します。

日本語の意味を十分に言えるようになったら、日本語の部分を隠して音読する
百式英単語_07
太田 義洋『百式英単語 最速インプット→2023』

どうしても覚えられない単語はひとつにまとめて重点的に覚えます。その際の効果的な学習方法も詳しく解説されています。

全体として入試基本レベルの単語を収録

掲載されている単語の難易度はごく基本的なレベルですので、高校卒業程度の英語力があれば問題なく学習を進められるでしょう。

ただし最後のセクションの「最難関レベル編」はやや難しめです。中級レベルの方でも見慣れない単語が多くなるかと思われます。初級の方は「入試基礎編」からしっかりと覚えて学習を進めることをおすすめします。

最終セクションは最難関大レベルの難単語を掲載
百式英単語_08 百式英単語_09
太田 義洋『百式英単語 最速インプット→2023』

一生懸命暗記しなくても覚えられる!

何度も繰り返し音読して単語の意味を記憶に定着させるという方法なので、一生懸命覚えようとしなくても自然に体が(口が)覚えてしまうという点がこの参考書で学ぶ一番のメリットと言えます。一般的な暗記学習を苦痛に感じている方は試してみてはいかがでしょうか。

また、百式単語暗記法を習得すれば、他の単語集や熟語集で学ぶときにも活用でき、効率良く覚えることができます。内容は基本レベルですが、英語上級者の方がこの暗記法を習得するために本書で学習するのもおすすめです。

百式英単語の使い方を解説したCDが付属

このCDでは『百式英単語』を使用してどのように単語を覚えていけばよいのかを著者自身が解説した音声を収録しています。特に初心者の場合、テキストの解説だけでは単語帳の使い方が分からないこともあります。このように解説音声を収録するというアイデアは悪くないと思いました。

百式英単語_CD
太田 義洋『百式英単語 最速インプット→2023』付属CD(1枚組)

説明されているように「九九」を暗記する要領で、英単語と日本語を続けて発音して英単語が自然に口から出てくるようになるまで繰り返し練習しましょう。本書だけでなく市販の他の単語帳でも、この覚え方は一つの方法として使えるので、覚えておいて損はありません。

まとめ

  • 九九のように繰り返し声に出して英単語を覚える。
  • 単語と意味の間を空けずに繰り返し、やや早めに読むのがよい。
  • 20分で100語音読が目標。
  • 百式単語記憶法を習得すれば、その他の暗記学習にも応用できる。
●編集長からひとこと
比較的人気のある単語帳ですが、英単語とその意味を羅列した単語帳というのは、個人的にはちょっとしんどいなあと感じます(できれば例文があったほうが良い)。本書はどちらかというと、「英単語と日本語を九九のように繰り返し音読して覚える」という「英単語の覚え方」を身に付けるための本です(こういう方法も勿論「アリ」だと思いますよ!)。百式の単語の覚え方をマスターしたら、例文型(DUO 3.0)や長文型(速読英単語)などの他の単語帳にも適用してみることを強くお勧め致します。
尾形こま
早稲田大学第二文学部卒。英語が得意なフリーライター。旅行、グルメ、商品紹介など、多様なジャンルの記事執筆を請け負っている。読みやすい日本語文を作成する技量をもつ実力派。 詳しいプロフィール / 記事一覧

 - 英単語・熟語