学ぶとは、マネることである。

【レビュー】しごとの基礎英語:『一億人の英文法』の著者・大西泰斗氏が講師を務めるNHKテレビ英語講座のテキスト

      2017/07/04

NHK・Eテレで放送中の『しごとの基礎英語』テキストです。ビジネスシーンに生かせる実践的フレーズを学ぶことができます。

NHKテレビ しごとの基礎英語 2016年 11月号 [雑誌] (NHKテキスト)

テレビ講座『しごとの基礎英語』のあらまし

『しごとの基礎英語』は、NHK・Eテレで放送中のミニドラマ形式の語学講座です。平日(月~木)の午後10:50から10分間の放送ですが、翌週月曜(午前及び深夜)に4話分をまとめた再放送・再々放送もあります。

アイディアグッズの企画会社で働くアキ(篠山輝信)が、ミニドラマの主人公です。外国人の上司や同僚に囲まれ、社内のやりとりはすべて英語という設定ですが、アキだけが台本の内容を知りません。ぶっつけ本番で、即座に英語で対応、というリアルさが番組のポイントです。

ビジネス英語をミニドラマ形式で学ぶので、興味が湧きやすい
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大西 泰斗『しごとの基礎英語』

アキの発した英語に対して、講師陣が文法やビジネス的視点から評価をつけていきます。講師の大西泰斗先生は主に文法的な誤りなどをチェック。パートナーのルーシーさんは、表現の補足や、ビジネス面からの助言を行います。

シーズン4のテーマは「反射」。難易度は中級レベル

この講座は2013年秋より放送されています。難易度は中級で、NHKのレベル分けではCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠という指標)でB1レベルです。英検で言えば準2級から2級、TOEICなら500点というのがおおまかな目安になるでしょう。

番組内で課されるフレーズの内容は、まさに日々の仕事で出会いそうな実践的なものです。3年前の放送開始時には、ごく短いフレーズすらなかなか出なかったアキも、次第に長いフレーズを使いこなせるようになってきました。アシスタントのホラン千秋さんに毎度つっこみを入れられているアキですが、その頑張りに共感し、成長した姿に励まされる学習者も多いことでしょう。

シーズン4を迎えた今回のテーマは「反射」。課題提示後、10秒以内に適切な発話ができなければアウトと判定されてしまいます。そのタイムリミットの中で何と答えるか……とっさに英語で反応するというのは、慣れていなければ難しいものです。アキの立場で実際に考えてみると、スピーキングの良い練習になるはずです。

スクリプトと訳、キーフレーズというテキスト構成

毎月発行のテキストには、まず見開きで放送内容のスクリプトと語彙、日本語訳があります。次の見開きは、キーフレーズ表現の詳しい解説や言い替え表現です。

見開き2ページの対訳と、重要語句の脚注がある一般的な英会話本のレイアウト
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大西 泰斗『しごとの基礎英語』
会話文で出てきたキーフレーズの細かな解説を次の2ページに記載
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大西 泰斗『しごとの基礎英語』

また1週間分(4日)ごとに英会話学習のコツに関するコラムがあるほか、巻末にはキーフレーズの英文がまとめて掲載されています。

各caseで出てきたキーフレーズは巻末にまとめて掲載されていて復習しやすい
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大西 泰斗『しごとの基礎英語』

テキストなしで視聴してもじゅうぶん参考になりますが、聞きとりが難しい場合にはテキストがあると安心です。出演者の出身はイギリス・カナダ・オーストラリアなど様々で、スピードもナチュラルですので、リスニングが苦手な人にはスクリプトがあれば助けになります。番組を見た後に、テキストを使って音読・暗唱などしっかり復習すると良いでしょう。

まとめ

  • NHK・Eテレ『しごとの基礎英語』用、毎月発行のテキストです。
  • 英検準2級、TOEIC500以上の中級者向けです。
  • ビジネスシーンを想定したスピーキング学習に役立ちます。
Kana
お茶の水女子大学卒。英検1級、TOEIC910を保有。現在、民間の中学生向け個別指導塾で英語講師として勤務している。確かな英語知識と学習経験に裏打ちされた、分かりやすく丁寧なレビュー記事・コラムが好評。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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