学ぶとは、マネることである。

翻訳者・堂本秋次の『国連英検A級に合格した勉強法』

   

国連英検は、通常の英検と比べて参考書が非常に少なく、なかなかどのように対策していくのが良いのかが分かりにくい点があります。ここでは、どのように勉強すれば国連英検A級合格に近づくことができるかについて考えてみましょう。

まずは普通の英検を目指してみる

国連英検A級は、英検で言えば準1級から1級レベルの文法や語彙力のレベルが必要となります。

そのため、最初から国連英検を目指すのではなく、最初は英検準1級や1級をめざし、それを達成してから国連英検に挑戦するようにすると無駄がないでしょう。しかし、TOEICとは問題や語彙の毛色が違うため、TOEICと勉強を平行しようとしても上手くいかないかもしれません。

特に重要となる参考書

国連英検では国連の知識や、国際情勢における知識を身につける必要があります。このために特に重要になるのが『わかりやすい国連の活動と世界』という本、そして『国連英検特A級・A級対策』という本です。

前者は国連の歴史や周辺知識について英語と日本語の両方で確認することのできる本で、後者は実際の国連英検の問題対策をすることのできる本になっています。

わかりやすい国連の活動と世界―国連英検指定テキスト 国連英検特A級・A級対策

その他、もしも通常の英検に対する勉強をしていく上で時事英語的な英単語の増強が必要だということになれば、『テーマ別 時事英単語集』を参照すると良いでしょう。また、国連英検には文法的な誤りを訂正する問題もありますので、文法に不安がある場合は『上級時事英文法』も参考になるはずです。

テーマ別 時事英単語集 [国連英検特A級・A級準拠] グローバル・エキスパートを目指す 上級時事英文法 国連英検特A級・A級準拠

時事的な長文問題に対する対策

国連英検とその他の英検の違いとして、長文や作文問題のテーマが国際問題や時事問題に絡んでいる、という点があります。英検準1級や1級で長文問題に慣れている人でも、こうしたテーマに造詣がないと上手に内容を読み取ることが難しい、ということもあるでしょう。

これについては先に紹介した参考書で補える点もあるのですが、普段からPodcastで海外のニュースを聞いたり、英字新聞をネットで読んだりすることで、さらに盤石な対策を行うことができます。

知らない単語や略語が出てきたら、その都度意味を確認するようにしましょう。その中で、ライティングや面接への対策を行うこともできます。

エッセイへの対策

国連英検A級のライティング問題では、日本が国際問題に対してどのような立場を取り、あるいはどのように問題解決の一端を担うことができるかについて意見を問われることになります。

そのため、長文問題の対策においてニュースに目を通す上で、常に日本がどのようにその問題に関わっているか、あるいはどう関わっていくべきか、といったことについて考え、意見を持つようにしましょう。時にはそれを英文にしてみて、自分の意見を述べる上で役立つ表現をストックしておくことも役立ちます。

面接への対策

国連英検A級以上にはリスニング問題が無い一方、二次試験があります。

この二次試験の採点基準は英検の二次試験の面接の採点基準と似ているところがありますが、面接の中で「国連の知識を問われる」という点、「実際のニュースに即した時事問題をテーマにした会話をしなければならない」という点、「英検のように特定の課題を与えられるというわけではない」という点で異なっています。

これの対策として、例えばTEDで国際情勢について語っているスピーカーのトークを視聴したり、ニュース番組の討論コーナーで意見を聞いて自分なりに賛成・反対したり、といったことが挙げられます。その時、意見を話している人がどういった順序で話をしているか、といったことにも注目できれば、話し方の参考にすることもできるでしょう。

また、例えば北海道であれば北方領土の問題など、地理的に密接に関連する問題について問われることもあります。自分の地域が特に密接に関連している国際問題がある場合、それについても一通り調べておくと良いでしょう。

堂本秋次
実務翻訳者、プロマジシャン。英検1級、国連英検A級、TOEIC965を保有。大学時代は、ネイティブスピーカーの教授の指導のもと、言語学を専攻していた。医学、自然科学等を専門とする多芸多才な翻訳者。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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