学ぶとは、マネることである。

英語講師・Kanaの『NHK ニュースで英会話 連動サイトを使った学習法』

      2017/02/06

「ニュースで英会話」とは

NHK「ニュースで英会話」は、最新のニュースを用いて新しい言葉や表現を身につけることができる語学番組です。本放送(25分間)はEテレで、短縮版(5分間)の「ワンポイント・ニュースで英会話」は、NHKラジオ第2放送でオンエアされています。

NHKの通常放送のニュースでも、二ヶ国語放送対応のものは英語で聞けます。しかしナレーションのスピードが速く、上級者でないと聞き取りは大変です。

その点「ニュースで英会話」講座なら、講師が学習に適したニュースをピックアップし、語彙や文法事項、できごとの背景などをわかりやすく解説してくれます。時事英語を学ぶにはとても優れた講座です。CEFRという指標ではB2レベル(およそ英検準1級、TOEICなら785点~)の学習者を対象としています。

テキスト代わりの連動サイト

NHKの語学講座ではテキスト利用がおなじみですが、「ニュースで英会話」に関しては事前発行のテキストがありません。これは、最新の時事ニュースを題材にしている関係上、放送前にテキストを発行できないという理由からです(注:番組放送後に内容をまとめた月刊誌は発行されています)。

そのためテキストの代わりに、放送内容を紹介するインターネットサイトが用意されています。サイトでは、ニュース動画や英文スクリプト、和訳、読みなおし音声、そしてラジオ版の放送音声が視聴できます(ただし、ニュース動画とラジオ放送音声の再生は、放送後1週間に限ります)。

サイトのトップページ https://cgi.nhk.or.jp/e-news/index.cgi にアクセスすると、各放送分のニュースの見出しが表示され、英文スクリプトと和訳が閲覧できます。動画・音声も視聴したければ「NHKネットクラブ」というインターネット会員サービスに登録します。

登録は無料で、メールアドレスの記入と利用規約への同意をすると、登録手続き用のURLが届きます。その後、指示に従って情報を入力するだけで登録が完了。登録者専用ページ「マイ語学」では、MY単語帳の利用や学習履歴を残すこともできます。

このサイトを使った英語学習法

このサイトは、自分のレベルやペースに応じて学べるよう配慮されています。まずニュース動画を見て、どれだけ聞きとれるか試してみましょう。もし難しすぎるようなら、スクリプトを確認して何度でも聞き返せます。

英文スクリプトのページも親切なつくりで、難しい単語やキーワードをクリックすると、意味や品詞、発音が表示されるようになっています。

また、ニュースの読みなおし音声については、「通常」「ゆっくり」の2つのモードが設定されているのがポイントです。リスニングが難しい場合には「ゆっくり」を選び、慣れてきたらスピードを「通常」にすればよいのです。

私の場合はリスニングのほか、スクリプトの音読やシャドーイング(ナレーションを聞きながら即座に復唱する)などに使っています。リスニングの際には「通常」「ゆっくり」の両方を使い分け、そしてシャドーイングには「ゆっくり」モードの音声を使うことが多いです。遅めのスピードだと、余裕をもってシャドーイングできるところが気に入っています。

ニュース英語で学ぶメリット

この番組では最新のニュースを扱っていますので、同じニュースを日本語でも聞いた、という人も多いはずです。内容をある程度推測しながら聞けるのもメリットでしょう。

辞書に載っていないような新語・時事英語に出会えることもあり、「こんな風に表現するのか」と感心することも多々あります。英検1級試験の作文や面接時に使えそうな話題も豊富です。

放送に連動してサイトの内容は日々更新されていきます。「今日はどんなニュースが出ているかな?」と、このサイトにアクセスすることを日課にしてみてはいかがでしょうか。いつのまにか、時事英語に詳しくなっている自分を発見できるかもしれません。

Kana

お茶の水女子大学卒。英検1級、TOEIC910を保有。現在、民間の中学生向け個別指導塾で英語講師として勤務している。確かな英語知識と学習経験に裏打ちされた、分かりやすく丁寧なレビュー記事・コラムが好評。

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