学ぶとは、マネることである。

【レビュー】英語長文問題精講:オーウェルやアガサクリスティーなどの古き良き文章を大量に読むことで、確固たる英文読解力を身に付ける

      2017/01/05

旺文社の「長文問題精講」シリーズの中で一番難しいリーディングの学習書です。前期、中期、後期の3部構成になっていて、各セクションに20長文入っていますので、計60長文もあります。

英語長文問題精講 新装版

大学受験用の参考書として使われることが多いですが、TOEIC750点より上を目指す人や英検の準一級や一級合格を目指している人にもおすすめです。

厳選された長文を読むことで、基礎固めが出来る

「英語長文問題精講」の一番の特徴は、オーウェルやアガサクリスティーなどの古き良き文章を多く読むことが出来るということです。英語の勉強で土台になってくるのは「多読」です。

多読と言うと、読んだ数に焦点が置かれる場合が多いですが、実は読んだ文章の一つ一つの「質」がとても大切なのです。良い文章を多く読んだからこそ、リーディングの能力を高めることが出来ます。昔から朽ちることのない名作を何度も読み返し、体の中に血肉化することで、英語の基礎が出来上がります。

Agatha Christie『By the Pricking of my Thumbs』
中原 道喜『英語長文問題精講』

TOEICのリーディングでは「スピード」を重視していますが、土台となる基礎が出来ていないと、いわゆる「速読」をすることは出来ません。本書に掲載されている古き良き文章を読むことは、英文読解力の土台作りをサポートしてくれることでしょう。

徹底された全文訳がついている

近年、受験英語の参考書は「問題」にとらわれてしまい、全文訳を載せないという参考書も時々見かけるようになりました。

もちろん、問題を解くことに意味はあります。しかし、基礎固めをせずに問題を解くことは百害あって一利なしです。「英語長文問題精講」はすべての長文に全文訳がついており、また大切な文法事項には詳細な解説が載っているので、安心して長文読解の練習をすることが出来ます。

問題だけでなく全文訳を載せている
中原 道喜『英語長文問題精講』

TOEICなら700点以上を達成済みの学習者が対象

長文の難易度は少し高めになっています。TOEICなら少なくとも700点以上、英検なら準一級を持っているぐらいのレベルでないと途中で挫折してしまうかもしれません。大学受験生であれば東大・京大・一橋・早慶上智あるいは国公立医学部等、最難関レベルの大学の合格を目指す学習者向けです。

英検準1級以上の難易度となる後期20題
中原 道喜『英語長文問題精講』

初期の20題はあまり難しい長文はありませんが、徐々にその難易度は上がっていきます。英語は始めのうちに「基礎」を徹底して身に付けないと、後で頭打ちになってしまう可能性が高くなります。基礎を本気で頑張りたい方は、ぜひ一度トライしてみてください。

まとめ

  • 良質の長文を読んで読解の基礎固めをすることができる教材です。
  • 難易度は少し高めで、対象者は中級者以上です。
  • 高度な長文読解力を身に付けたい方には、本気の「基礎固め」としておすすめ。
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本サイト編集長。東北大学大学院卒(工学研究科)のITエンジニア。大学時代は音声信号処理の研究をしていた。好きな著者は『やさビジ』の杉田敏氏、『ALL IN ONE』の高山英士氏。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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