学ぶとは、マネることである。

翻訳者・堂本秋次が教える『TOEIC900点以上を取得するためにやるべきこと』

      2017/05/21

TOEICで900点以上を狙うときに何より重要なのは、990点を狙って勉強することです。900点以上を狙っているということはすでに800点台には到達していると考えられますが、その段階ですでに基礎となる英語力は充分についているはずです。ここからは一気に990点を目指し、その過程で900点を超えるようにするのを個人的にオススメします。

では、具体的にはどのように勉強していくのが良いでしょうか。

リスニングとリーディングのスコアを見直す

今更になりますが、TOEICのスコアはリスニングとリーディングの個別スコアを合計して算出されます。そして、例えば800点取った受験者が2人居るとしても、495点 + 305点の人と400点 + 400点の人では、当然勉強方法が違ってくるのです。自分はリスニングとリーディングのどちらに伸びしろがあるのか、まずはそれを判断し、そちらを重点的に学習するようにしましょう。

加えて、TOEICの本部から送られてくる成績表も見てみましょう。そこには、リスニング・リーディング共に特にどこのスコアが良かったか、逆にどこのスコアが全体で落ち込んでいるかなどが書かれていますので、そこを重点的に学習することで更に効率的なスコアアップが期待できます。

リスニングの注意点

リスニングの伸びしろがありそうだという人は、特に自分が苦手とするユニットの出題形式を重点的に学習しましょう。800点台に到達している学習者のリスニング力は、速くて聞き取れないといったことはほとんど無いはずです。強めのアクセントに慣れる、知らない表現が無いようにする、集中力を切らさないようにするなどといった点に集中して学習を進めていくのが良いでしょう。

ほか、TOEICではメモを取ることができないので、聞いた内容をちゃんと頭にとどめておくことができるような訓練が必要な場合もあるでしょう。とにかく、「聞き取れたはずなのに答えられなかった」ということが無いようにするのが重要です。

もちろん、速くて聞き取れない、何を言っているのかがそもそも分からないということがあるようであれば、基本に立ち返って学習するのも大切です。ディクテーションやシャドーイングなどを取り入れ、長期的にリスニング力が鍛えられるように計画立てましょう。

リーディングの注意点

TOEIC受験者のほとんどは、リスニングよりもリーディングの方の点数が低い傾向にあるようです。その理由としては帰国子女や英会話を習っていたという受験者の存在もありそうですが、事実、高得点を狙うにつれて、リスニングよりもリーディングの方が得点は難しいようです。

リーディングの上で重要なのは、知識で解ける問題を絶対に落とさないようにすることです。文法問題や穴埋め問題など、語彙力や文法力で解くことのできる問題は全問正解を狙いましょう。

また、長文問題については、文章全体を俯瞰して、特に重要な情報がどこにあるのかを即座に判断できる判断力を身につけることが肝要です。重要な情報というのが何なのかについて知るために先に問題文を読むというテクニックもありますが、そうした方がやりやすいという人が居る程度で、必須ではありません。むしろ、問題を読むことで余計な先入観が生まれるようであれば、問題文を読むのは止めた方が良いでしょう。

語彙力について

990点を狙う以上、絶対的な語彙力が必要になります。高得点を狙う人向けの単語帳などを参考にしながら、知らない単語をできる限り多く吸収・習得していきましょう。語彙力はリスニングにもリーディングにも影響するので、ここで改めて己の語彙力と向かい合い、必要に応じて増強する時間を取ることをオススメします。

体調管理について

990点を目指して勉強する以上、当日の体調管理も重要なファクターになってきます。前日が寝不足だったなどということが無いようにしましょう。また、英語脳に自然に切り替えるために、普段から生活の一部で英語を使うようにすると良いでしょう。洋書を読む、英語のサイトを読む、TEDなどの動画サイトを英語で閲覧するなど、色々と方法はあります。

こうして990点を目指して勉強し、まずは900点の壁を越えて、その次に同様に950点の壁を越えて、というように勉強していくのが最終的には最も意味のある学習になります。小手先のテクニックだけでなく、真の英語力のために研鑽を積みましょう。900点の壁を越えてやがて990点に至るのに必要なのは、それ相応の上級者向けの学習方法などではなく、今までの学習の延長線上にある「丁寧な努力」に他ならないのです。

堂本秋次
実務翻訳者、プロマジシャン。英検1級、国連英検A級、TOEIC965を保有。大学時代は、ネイティブスピーカーの教授の指導のもと、言語学を専攻していた。医学、自然科学等を専門とする多芸多才な翻訳者。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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