学ぶとは、マネることである。

【レビュー】ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100:あの『ドラゴン桜』のモデルとなった駿台予備校講師・竹岡広信先生が書いた英作文の参考書

   

主に大学受験生向けの、英作文用の参考書です。著者・竹岡広信氏は、大手予備校の人気講師で、TVドラマ化された漫画「ドラゴン桜」の英語教師のモデルでもあります。

ドラゴン・イングリッシュ基本英文100

難関大学受験者や論理的なエッセイを書きたい人に

構成としては、パート1~4に分かれており、全部で100の例文が載っています。見開き2ページに例文は一つのみで、左に日本語文、右にその英訳文という構成です。その下に、なぜそのように文章を組み立てるかが丁寧に説明されています。

書籍全体で100例文を丁寧に解説
竹岡 広信『ドラゴン・イングリッシュ』

ただ、丁寧な説明とは言っても、本書で学ぶには高校生レベルの英文法が身についていることが必要です。全くの初学者向けというわけではありません。レベルとしては、国公立大学・難関私大をめざす受験生、あるいはTOEFLや英検の上位級受験者など、論理的なエッセイを書く必要のある人向けでしょう。

英作文で注意すべきことをしっかりと意識する

試験における英作文では、言いたいことが的確に伝わるよう、論理的な文章を書く必要があります。また、日本語ではあいまいにされがちな文法事項(たとえば時制や、単数・複数の使い分け、主語を何にするかといった内容)を、しっかりと意識しなければなりません。そのため、パート1は「時制」、パート2が「論理」、パート3では「文の組み立て」という章立てになっています。パート4は「その他の重要表現」として、英語ならではの文法ルールに関して注意すべき部分を扱っています。

パート4では、英語ならではの文法ルールに注意すべき部分を扱う
竹岡 広信『ドラゴン・イングリッシュ』

難関大学の入試英作文では、直訳が難しい言葉にも出会うことがあります。どう英語で表現するかという国語力・発想力のような力も要求されるということです。たとえば「風邪は万病の元」や「不老不死」を、英語でどう表現すればよいでしょうか。こういう時には、課題文をまず「英語に訳しやすい形の日本語」に変換するという作業をしなければなりません。こうした作業には慣れが必要ですから、本書でトレーニングをしておくことは、後々きっと役に立つはずです。

また、「東大に挑戦」という、東大の入試問題から抜粋した練習問題も載っていますので、力試しにやってみるのもおすすめです。

東大の入試問題から抜粋した練習問題「東大に挑戦」
竹岡 広信『ドラゴン・イングリッシュ』

例文100のそれぞれに詳細な説明

本書では課題文ごとに詳しい説明があるので、それを一つずつ読んで理解していけば、英文を組み立てる力を着実につけていくことができます。自分なりに英文を考えてから説明を読み進めていくと、塾で講師に細かく添削してもらっているような感覚を覚えることでしょう。課題文が100文というのは、英作文の参考書としてはけして多くはありませんが、厳選された100文をじっくりと学ぶことで、様々な課題文に対処する力を養える、優れた参考書です。

まとめ

  • 難関大学や英検受験者など、論理的なライティングを必要とする人向けです。
  • 課題文1文につき、見開き2ページで詳しい説明が載っています。
  • 講師に添削してもらっているような丁寧な解説で、英作文の力をつけることができます。
Kana
お茶の水女子大学卒。英検1級、TOEIC910を保有。現在、民間の中学生向け個別指導塾で英語講師として勤務している。確かな英語知識と学習経験に裏打ちされた、分かりやすく丁寧なレビュー記事・コラムが好評。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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