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【レビュー】ネイティヴチェックで鍛える ビジネス英文ライティング:赤ペンチェックでネイティブ並のライティング技術を身に付ける本

      2017/06/11

この本は、ネイティヴによる赤ペンチェックを通じて、英文ビジネスレターの基礎が学べるライティング教材です。2003年に初版が発行された書籍の増補改訂第2版です。

ネイティヴチェックで鍛える ビジネス英文ライティング 第2版

英語ビジネスレターに必須な要素をカバー

本書は3章構成になっています。英語で手紙を書くための基本ルールを紹介し、日本人が英文ビジネスレター・Eメールで頻繁に犯す誤りを挙げ、添削します。

本書の構成と利用方法
ネイティブチェックで鍛えるビジネス_01 ネイティブチェックで鍛えるビジネス_02
デイヴィッド・セイン『ネイティヴチェックで鍛える ビジネス英文ライティング』

第1章は、英語によるビジネスライティングの常識・非常識を紹介します。時候の挨拶・前置きは不要であることや、具体的な納期・約束などを明記することなど、英語でのビジネス展開における常識事項を挙げています。そして、英語の句読法ルールやライティングにおけるインターネット活用術など、ビジネスライティングに必須な要素を盛り込んでいます。

第1章 英語によるビジネスライティングの常識・非常識
ネイティブチェックで鍛えるビジネス_03 ネイティブチェックで鍛えるビジネス_04
デイヴィッド・セイン『ネイティヴチェックで鍛える ビジネス英文ライティング』

ネイティヴの添削で自然な英語表現をマスター

第2章では、ビジネスレターで基本となる状況別表現・定型文を紹介します。この章は見開き2ページ構成で、左側にはその英文が使われる状況とネイティヴチェックが加わった例文、その添削ポイントを掲載しています。

添削ポイントは「なぜこの英語表現になるのか」という、ネイティヴからみた自然な英語表現についての理屈がうかがえます。見開き右側のページには、『Other Expressions』としてその他例文を掲載します。これらの例文は、ネイティヴの視点からカジュアルな表現、セミフォーマルな表現、フォーマルな表現に仕分けされます。

第2章 ビジネスレターで基本となる状況別表現・定型文を紹介
ネイティブチェックで鍛えるビジネス_05 ネイティブチェックで鍛えるビジネス_06
デイヴィッド・セイン『ネイティヴチェックで鍛える ビジネス英文ライティング』

第3章では、ビジネスレター・Eメールでの実践例を使用場面別に紹介します。見開き2ページ構成で、左側にはそのビジネスレター・Eメールが書かれた状況説明と英文添削例が、右側には『Check Points!』として英文添削でのポイントと、訂正後の英文日本語訳を掲載します。

第3章 ビジネスレター・Eメールでの実践例を紹介
ネイティブチェックで鍛えるビジネス_07 ネイティブチェックで鍛えるビジネス_08
デイヴィッド・セイン『ネイティヴチェックで鍛える ビジネス英文ライティング』

日常的な英文ビジネスレター参考書としていかが

第2章の場面別英文添削例と『Other Expression』の英文例、第3章の『Check Points!』は、ネイティヴからみた適切な英語表現の解説にとどまり、文法説明はきわめて簡潔です。ある程度の文法・語彙知識がある方でしたら、独学で取り組みやすい一冊でしょう。対象学習者は、TOEIC600以上もしくは英検2級以上の中級者向けです。

状況別の英文ビジネスレターのフォーマットを把握したい方にはおすすめです。とりわけ、第3章で紹介されたパラグラフ構成に基づくライティングは、日本人英語学習者が苦手とする分野であるため、これを参考に英文を実際に書いてみてはいかがでしょうか。

文章力を向上させるためには、書いた英文を第三者に校正してもらうのがおすすめです。けれども、そのような方が身近にいないという学習者がほとんどだと思います。この本に掲載されたネイティヴチェック例を読めば、自分の書いた英文レター・Eメールを自己添削できる視点が持てるのではないでしょうか。

まとめ

  • ネイティヴによる添削を通じて、英語ビジネスレターの基礎が学べるライティング教材。
  • 状況別表現・定型文と実際の場面に即した英文ビジネスレターを、ネイティヴの視点から添削。
  • ビジネス向け語彙・表現に限定されるので、TOEIC600もしくは英検2級以上の中級者向け。
ばーばら
筑波大学大学院卒の高校英語教師、フリーランス翻訳者。大学は教育学部英語科に所属し、大学院では英文ライティングの指導方法を研究していた。現在は英検1級合格を目標に自身の英語学習を続けている。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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