学ぶとは、マネることである。

現役医学生・諏訪部麻里子が教える『TOEIC600点台の学習者が読解のスピードを上げる方法』

      2017/05/21

質問

TOEICは635点、英検2級を保持している社会人です。

TOEICを700点台にあげたく勉強していますが、もうかれこれ5・6年600点台をさまよっています。基礎はできていると思うのですが、それ以上を伸ばすためのうまい勉強法がみつかりません。

一応公式問題集は買ってやりこみました。おそらく語彙力が乏しいのでどうしても1問にかける時間が長くなってしまう傾向にあるのと、読むスピードが遅いのでいつも最後まで終わりません。リーディングは15問残るくらいなので、いつもとりあえず塗りつぶしだけしてます。

勉強した単語が出なかったりするので、具体的に単語力を増やす方法と読むスピードがどうしたら速くなるのか知りたいです。短いセンテンスをいくつも読むのがいいのか、長い文章に慣れるようたくさん読んだ方がいいのか。読む文章についてもこういうものを読んだ方がいいというのがあれば知りたいです。

回答(諏訪部麻里子)

読み方の効率化に挑戦してみてほしいです。
質問者さんは時間を計測して練習していますか?本番の試験には制限時間があるので日ごろの練習にも導入して損はありません。適切な時間設定が分からなければ、ストップウォッチ機能で時間を計って記録するだけでも構いません。日頃から時間を意識するようにしましょう。

速く読むコツとして、私は「後戻りしない」という方法を恩師に教えていただきそれを実践しています。多くの人は英文をキレイな日本語にその都度訳しながら読むので、文章の流れに逆行して読んでいます。確かに、キレイな日本語で理解できますが、時間がかかってしまいます。私は区切りごとにスラッシュや括弧を駆使して文の流れに沿って読んでいきます。

J.K.Rowlingの「ハリー・ポッターと賢者の石」の冒頭文を引用して説明すると
Mr and Mrs Dursley, of number four, Privet Drive, were proud to say that they were perfectly normal, thank you very much.

プリベット通り四番地に住むダーズリー夫妻は、『お陰さまで、私たちはどこから見てもまともなんですよ』ということを自慢にしているような二人でした。

と、試験中頭の中でまともに訳していたら時間が足りません。

Mr and Mrs Dursley, /of number four, Privet Drive,/ (were proud to say)[ that they were perfectly normal, (thank you very much.)]

ダーズリー夫妻は、彼らはプリベット通り四番地にいるが、彼らは次のように自慢気に言っていた。
どういうことかというと「自分たちはいたってまともだ、おかげさまで」ということだ。

と頭の中ではこういう感じで読み進めていっています。これだけでもだいぶ時間が短縮されるので試してみてください。

また、「知らない単語」に出くわすこともあるでしょう。もちろん、出てきたものをしっかり覚えていくという作業も大切です。が、まずは文脈から意味を類推したり単語を分解してみたりする癖をつけることで、試験本番中でも対応できることがあります。

読解教材へのアプローチですが、私の場合長文読解では「少ししんどいな」と思う文章量(少なくても500以上くらい)で、その文章全部を文法的に説明ができるようになるまで次の教材に進まないようにしています。題材は試験対策用のものもありますが、全く関係ないものも使います。加えて「DUO 3.0」のような短文にもCDを使って触れるようにしています。

諏訪部麻里子
国立大学医学部在学中。大学入試でセンター試験、二次試験をほぼ満点で通過した異次元級の英語力を持つ。医学の勉強のかたわら、さらなる高みを目指して英語の研鑽を積んでいる医学系女子。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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