学ぶとは、マネることである。

翻訳者・堂本秋次の『TOEIC750点の学習者が、Part3やPart4の長文の聞き取りができるようになるためのアドバイス』

      2017/10/25

質問

初めて受けたTOEICの点数は750点でした。学生時代アメリカに数年住んでいましたが、ブランクがあり、現在は英語を使う機会もほぼなく、英語力はかなり落ちていると感じています。

現在会社勤めをしております。TOEICについての質問です。今までアメリカ英語での勉強をしていたため、アメリカ英語以外の英語がなかなか頭に入ってきません。part1と2はまだ大丈夫なのですが、part3と4のように長文での聞き取りとなるとほとんど分からない状態です。

アメリカ英語以外の英語をたくさん聞いていくしかないのでしょうか?それとも語彙力不足など他の要因もあるのでしょうか?今後の勉強の仕方をアドバイスいただければと思います。よろしくお願いいたします。

回答(堂本秋次)

ネイティブ以外の人が話す英語には、独特の癖があって聞き取るのが難しい場合もあります。基本的にはその音に慣れるまで聞き続けるのが最も確実なのですが、幾つか聞き取る際のコツがありますので、そちらについてお話しましょう。

まず、アメリカ英語以外の発音については、母国語の影響を強く受けます。日本人が sh と s の違いや mud と mad の区別をするのが難しいのと一緒ですね。そのため、単語毎に音を聞き取ろうとするのではなく、文脈で何を言いたいのかを理解するようにし、正しくない発音の場合でもこちらで正しい音に置き換えて理解できるように思考の癖を付けてください。日本人以外でも s と sh などの区別が付いていない話者は多いため、「相手の発音が間違っているかも」と思いながら聞くだけで随分違うはずです。

また、アメリカ英語以外では、スペルに対して発音がローマ字読みに近い傾向にありますので、それも覚えておくと良いでしょう。例えば、foundation は「ファウンデイション」と発音するのがアメリカ的ですが、国によっては「フォウンダチオン」などと発音される場合もあります。

そして重要な点として、アメリカ人であっても発音が必ずしもアメリカ的に綺麗とは限りません。「理想的な発音」は存在するにせよ、誰しもがそれに従って発音しているわけではないということを念頭に置くと良いでしょう。各国の発音や発話を聞くのであれば、TEDなどを利用するのが役立つかも知れません。

堂本秋次
実務翻訳者、プロマジシャン。英検1級、国連英検A級、TOEIC965を保有。大学時代は、ネイティブスピーカーの教授の指導のもと、言語学を専攻していた。医学、自然科学等を専門とする多芸多才な翻訳者。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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