学ぶとは、マネることである。

元・上智大生 さかえの『TOEIC750点の学習者が街中の外国人が話している英語を聞き取るためのアドバイス』

      2017/10/25

質問

現在の英語力はTOEIC750点で、社会人です。TOEICの点数は、TOEIC対策用の教科書をこなすことにより徐々に上がってきたのですが、英語の映画の予告編や、英語の歌、街中の外国の方が話している英語など、一向に聞き取れるようになりません。

TOEICはビジネス英語に特化しているため、日常の英語の聞き取りには向いていないのでしょうか。それとも、TOEICの勉強が不十分なのでしょうか。TOEICは会社でも受験が推奨されているため、何かTOEICを活用した日常の会話のリスニング力向上方法があれば、ぜひ教えていただきたいです。

回答(さかえ)

TOEICは確かにビジネス英語に特化していますが、読む・聴く・話す等の英語力を試される試験ですので、日常英語に関しても効果がないとは考えておりません。

また、私も洋楽は良く聴きますが、初めて聞く曲などは歌詞が50%も聞きとれないことは良くあります。邦楽で比較するとわかりやすいのですが、邦楽でも歌詞が聞き取れないことはたまにありますから、これは仕方のないことだと思っています。

ただし、会話文に関しては少なくとも言いたいことの大意は把握できる程度には聞き取れるレベルを目指す必要があります。歌詞は歌詞カードを読めばよいのですが、会話は紙に文章として残っているものではありませんから、リスニングができないと意思疎通に非常に不便になってしまいます。

TOEICの勉強を通じてでもリスニング力を向上させることは可能です。具体的には、以下のような方法で、TOEICの問題を題材に勉強します。

1. リーディングセクション過去問の文章の音読
2. リスニングセクションの過去問を利用してリピーティング、シャドーイング

この方法で過去問の復習をすることによって、語彙力も同時についてきます。地味ですがこれを繰り返していくことでスピーキング力も向上していきます。スピーキング力が向上すれば、リスニング力はそれにつれて伸びていくものですから、こういった地道な勉強を継続していただきたいと思います。

回答(neco_user)

TOEICのリスニング音声は作られた音声であり、なおかつ試験のための音声なので、リアルな英語のように曖昧に発音されません。また、ネイティブスピーカーが日常会話で使っているスラングが使われることもほとんどありません。

実際に検定試験の英語がどのくらいのレベルなのか理解するためには、外国人向けの日本語検定試験の音声を一度聞いてみると良いと思います(日本語検定1級とか)。我々日本語のネイティブにとっては、あまりにも簡単すぎるリスニング問題ばかりだと気づくでしょう(とはいっても注意して聴かないとイージーミスしてしまうのは、TOEICと同じです)。

TOEICの学習が日常会話の聞き取りに向いていないのではなく、TOEIC程度の音声を聞き取れないのでは、ネイティブの日常会話の聞き取りは困難だと言わざるを得ません。TOEICは最低ラインの英語の聞き取りと考え、まずは高得点を取れるようにリスニング学習をしていきましょう。

リスニング力全体の底上げを目指すのであれば、TOEIC向けの音声ではなく、映画英語を題材にした教材、著名人へのインタビューを題材にした本(『ハリウッドスターの英語』『ロックスターの英語』等)でリスニング練習すると良いと思います。

TOEIC音声ばかりで練習してきた方の場合、あまりにも聞き取れないので愕然とするかもしれませんが、こういった英語を聞き取る練習も、リアルな英語を聞き取るためには必須です。回り道のように見えるかもしれませんが、曖昧な発音を聞き取る練習をすることで、TOEICの発音も聞き取りやすくなってきますので、ぜひご一考ください。

回答者:neco_user(編集長)

さかえ
上智大学法学部卒のビジネスマン。大学在学中は、純正日本人でありながら帰国子女率80%の上級英語クラスに所属していた。TIME誌、Newsweek誌は辞書なしで読解可能。愛読誌は『The Wall Street Journal』『The Economist』。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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