学ぶとは、マネることである。

元・上智大生 さかえが教える『TOEICリスニングスコアが400点強の学習者が満点を目指すための勉強方法』

      2017/04/08

ご相談内容

入社試験のときにTOEICの受験が必須で、受験をしました。TOEICのリスニングスコアは毎回400点は超えるのですが、どうしても満点をとることができません。勉強方法としては、iPhoneに過去のテストのリスニングを入れ、2倍速で聞くことをしています。

また、英語教室に通っているため、毎週ある程度のリスニングとスピーキングは行う機会はあります。ただ、それ以外にはどのようなリスニングの勉強方法があるのか思いつきません。リーディングのスコアが低く300点前後しかとれないため、リスニングは満点をとることを目標にしています。リスニングのケアレスミスを改善するような勉強方法があれば教えて欲しいです。

アドバイス(さかえ)

勉強の方法を拝見していると、2倍速でTOEICの過去問を聴かれているとのことですので、とても良い勉強方法をしていると思います。知っている文章を倍速で聴くことで耳ならしもできますし、やや早い読み上げに対しても対応力がついてくるでしょう。

ただ、単に聴くだけではなく、これに加えてリピーティング・シャドーイングをし、「声に出す」勉強方法を取り入れてみましょう。

リピーティング・シャドーイングを取り入れて、聴きながら話す、という練習方法をとると、リスニング力も大きく向上します。この2つの勉強方法は、題材に関してはリーディングをする難易度よりもやや落とした程度のものを選ぶのが上達のコツですので、そういった教材で練習してみてください。

また、リスニングのスクリプトが長い問題に関しては、文脈把握のためパラグラフリーディングの技法を取り入れながらリスニングを行うことも効果的です。

最初は主語・名詞に注意して聴くことから始めてください。その際の留意点は、Aという主語・名詞は「テーマに対して賛成か・反対か」という観点でメモを取りながらまとめるようにします。名詞は文章を構成する最小限の基本単位ですから、これに注意することで話の流れがつかみやすくなります。

無意識に名詞に注意を払って分類することができるようになれば、次はbut、howeverなどの逆接の接続詞に注意して聴く、対立概念を単語レベルでメモを取りながら聴く、話の構成メモを作りながら聴く、などのようにステップアップしていきましょう。

ただ英語を聴くのではなく、簡単なメモを取りながら、どういう文脈、話の流れになっているかを把握する練習を併せて行ってみてください。

アドバイス(neco_user)

TOEICの過去問でリスニング練習していると確かにTOEICの得点が上がりますが、過剰にやりすぎると語彙力に偏りができてしまい、TOEIC以外の音声が聞き取れないなど弊害もあります。

単に得点を上げたいという目的であればそれでもかまわないのですが、本来TOEICは英語力を測るテストです。試験対策ばかりで取った点数は、ご自身の英語力を正確に反映しているとは言えません。

TOEIC以外のリスニング素材、例えば興味のあるリーディング物の教材(書店に売っています。ほとんどCDが付いています)や「NHK WORLD」などニュースや幅広い話題を扱っている動画も使ってリスニング学習をすることをお勧めします。

また2倍速で聴くことについては速い音声に慣れること、学習時間の短縮には効果的ですが(私もよくやります)、短縮された音声データの場合、前置詞等の細部がそぎ落とされがちでその部分の聞き取りがあいまいになってしまいます。

※音楽プレーヤーで速くした音声データは一律に速度が速くなっており、人間が実際に速く発声した音声とは異なります。

2倍速ばかりでなく、通常の速度の音声でスクリプトを見ながら細部の発音を確認すると、より聞き分け能力がアップします。さらに上級者がよくやっている「ディクテーション」で細部の聞き取りチェックを行うとより効果的です。ぜひ、トライしてみてください。

回答者:neco_user(編集長)

さかえ
上智大学法学部卒のビジネスマン。大学在学中は、純正日本人でありながら帰国子女率80%の上級英語クラスに所属していた。TIME誌、Newsweek誌は辞書なしで読解可能。愛読誌は『The Wall Street Journal』『The Economist』。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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