学ぶとは、マネることである。

元・上智大生 さかえの『TIME/Newsweekを読めるようになるまで語彙力を増強した方法』

      2017/07/23

私は翻訳や通訳のお仕事をされている方とは違い、英語をメインで使う仕事をしているわけではありません。ただ、仕事で英語の打ち合わせや英語資料の読み込み、英語での書類作成などをするために必要であるので、空き時間に英語を独学してきました。

英語学習自体を中断したこともありますので、特に時間のないビジネスマンの方の参考になれば幸いです。

ひたすらシャドーイングと音読を繰り返す

私の大学入試の勉強方法は、「音読。ひたすら音読」でした。この方法で高校3年9月に英語偏差値30~40だったのが、12月までの実質3ヶ月半で70オーバーまで持っていきました。

大学入学してからも、大学の英語講義についていくためにTIME誌、Newsweek誌を定期購読して毎週カバーストーリーだけは必ず読み切り、最低10回は音読するという方法で勉強していました。そのうちにシャドーイングという方法を知り、それからはNHKの英会話ラジオを録音して、シャドーイングも行うようになりました。私の基本的な英語の学習方法はこれだけです。

資格試験受験のため英語の勉強を中断

大学卒業後、しばらくしてからある資格試験の受験をするために会社を辞め、契約社員として働きながら資格試験の勉強をすることにしました。この試験は英語が科目に入っていないため、英語の勉強を数年中断しています。

合格後、資格を使って仕事をする中で、単に仕事をするだけなら英語は必須ではないにしろ、英語ができればビジネスの幅が広がるなと考えて、また英語の勉強を再開しています。その時からは時間がない中でどのようにすればかけた時間が効率よく結果に結びつくか徹底的に考えました。

TOEICの英単語集を最初に買うも、すぐに挫折

まず考えたのは、「すでに自分は高校3年から大学の4年間、かなりの量の英文を読み込んで音読してきているわけだから英語の基礎体力は十分だろう。それなら単語だけやれば十分ではないか」ということでした。

そこで、TOEIC対策の英単語集、単語の横に日本語が書いてあるものを買ってみたのですが、単語帳を使う勉強方法には慣れておらず、一週間もしないうちに挫折しました。

Z会の速読速聴・英単語シリーズで英語学習をリズム化して成功

この挫折のため、「結局自分は英語の勉強方法はシャドーイングと音読しか知らない。ナントカの一つ覚えかもしれないがこれをやり直そう」と考え直し、教材を探しに休日に本屋巡りをすることにしました。

そこで、某巨大書店で見つけたのがZ会の速読速聴・英単語シリーズでした。大学受験の時に速読英単語を使用していましたので、これなら十分慣れた方法で進められるだろうと考えて、『Core 1900』『Business 1200』『Advanced 1100』の3冊をすべて購入し、同時に進めていきました。(なお、当時は現在の最新版ではなく、旧版『Advanced 1000』を利用しました)

速読速聴・英単語 Advanced 1000 ver.3

やり方は1週間を1単位として、以下のとおりです。
1. 各書籍2~3つの文章ずつ進めることとする
2. 週末に該当箇所のCDを聴き、シャドーイング
3. 常に本を持ち歩いて、電車での移動中などに声を出さずに口を動かして音読
4. 平日寝る前に声に出して音読
5. 1週間以内で、選んだ文章は5~10回音読できればクリアとする

以上のとおりで進めました。各書籍の全文章一巡後は 1. に戻ってひたすら同じことを繰り返します。

大体1年程度かかったかと思いますが、この3冊の全文章につき音読回数が30回を超える頃には、大学時代に培った英語のカンのようなものが十分取り戻せていました。イメージはどんな長い英文でも前から順番に読んで、頭の中で日本語に変換しなくても読み下せるレベル、外国人と話しても特段問題なく意思疎通ができるレベルは取り戻していました。

また、このシリーズは収録英文の入れ替えを数年単位で行っているため、最新のビジネス知識や時事問題なども知ることができ、その面でも効果が大きいと思います。

この当時純粋に英語を勉強していた時間を見ると、1日当たり多い時で1時間、大体30~40分程度だったかと思います。その代わり、一度これで行くと決めたら他の勉強方法に浮気はしないこと、一年365日、たとえ5分でもいいから一日も休まないことだけは守りました。

この速読速聴・英単語シリーズを使った勉強で、英語語彙のいわゆる「最大公約数」、つまりどの分野の英語を勉強するにも知っていて損がない部分、言い換えれば最低限これくらいは知っておかないと専門的な英字誌は読めない、ビジネス会話にもついていけないというレベルの語彙を、英語のカンを取り戻すのと並行して身に着けたことになります。

その後はTwitterを利用して英語「で」勉強するようにする

速読速聴・英単語シリーズの学習を終えた後は、仕事の合間に英語を勉強するため、The Economist誌などの専門的かつハイレベルな英字雑誌などを定期購読しても読み切れない可能性が高いこと、そうすると無駄なお金がかかってしまうことがネックになりました。

これを解決する方法がTwitterでした。

Twitter には、『The Economist』『Wall Street Journal』などの多くの英字新聞や英字雑誌のアカウントがあり、トピックニュースなどをつぶやいています。また、紙媒体の雑誌を定期購読しなくても、オンライン登録で「一週間で記事10本まではいくら」のような形で記事を読むことができます。

これを利用して、Twitterでこれらのアカウントをフォローし、興味を引いた記事だけ読んで、プリントアウト・スクラップし、わからない言葉は英英辞典を引いて文章の意味をすべてわかったうえで音読10回する、といった方法で勉強しました。結果的にこの方法は、ビジネス・経済・政治・法律・海外企業の最新情報などを英語で学ぶことになり、本業にも大いに役立ちました。

時間のない方の語彙力増強法

社会人の方など、時間のない方が効率的に英語を勉強するためには、単に英語の習得だけをターゲットにする勉強方法は個人的にはあまりお勧めできません。

基礎力をつけたら仕事周辺の関連書籍を英語で読んでみる、経済誌を英語で読んでみる、など、英語「で」知識をつけていくという意識に早いうちにシフトした方が良いと思います。時間がない中ですから、英語だけではなく同時に自分の知識・スキルを効率よく伸ばすことを念頭に置くことが重要だと思います。

私の勉強方法はシャドーイング・多読・音読がメインで、語彙力増強だけをターゲットに勉強したことはほとんどありません。というか、挫折しました(笑)。

それでも基本的に語彙で困ることはありませんし、どうしてもわからない言葉が出てきてもそれは人名・地名・組織名などの固有名詞で知らないとどうしようもないものや、なじみのない分野の専門用語で知らなくても自分にはあまり影響がないなと思えるものであることが多い、というレベルには到達できていると思います。

特に十分な学習時間を取れない方は、まず英語の「基礎体力」をつけられると良いかと思います(私のとった勉強方法では前述の4.の段に該当します)。

ここまでやってしまえば、後は自分の興味のある英文やビジネス上必要な英文を題材にして多く読むことでも語彙力は増やしていけます。英語の基礎体力を培った後に私が行った方法を5.の段で紹介しましたが、このようにご自身で勉強方法や教材の探し方をアレンジしつつ多読・音読をすることでも、語彙力はついていくものだと思います。

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さかえ

上智大学法学部卒のビジネスマン。大学在学中は、純正日本人でありながら帰国子女率80%の上級英語クラスに所属していた。TIME誌、Newsweek誌は辞書なしで読解可能。愛読誌は『The Wall Street Journal』『The Economist』。
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