学ぶとは、マネることである。

翻訳者・堂本秋次が『「食事を簡単に済ませる」という言い回しに「shortly」を使っても問題ないか?』という質問に答える

      2017/04/03

質問内容

現在海外に住んでいるため、友人と英語で話す機会が多いのですがこのいい回しで伝わってるいるのかどうか不安になることが多々あります。

例えば、先日も友人とのメッセージのやり取りでこんなことがありました。友人がランチに誘ってくれたのですが、私はその日午後に予定が入っていたので、「今日はカフェで簡単に(手短に)済ませる。」と伝るべく「I will have lunch at cofee shop shortly.」と返信しました。この後友人からランチの件では返信が途絶えたので、果たしてこの言い回しでよかったのか不安になってしまいました。

shortlyを調べると、私が意図した「手短に」よりもすぐにとか間もなく、という意味の方が強そうな感じがしたのですが、この言い方でも伝わっていますでしょうか?改めて「食事を簡単に済ませる」という別の良い言い回しがあれば、教えていただけると嬉しく思います。宜しくお願いします。

回答(堂本秋次)

「ランチはカフェで手短に済ませる」に対して I will have lunch at coffee shop shortly. と答えるのは、充分に伝わっていると考えられます。ただ、仰るとおり shortly は shortly after 7 p.m. で「7時過ぎ直後」のように、時間の前後を表す前置詞を修飾することの方が多い単語と言えます。

そこで、 I’ll have a short lunch at coffee shop today. と言い換えると、より伝わりやすくなります。直訳すると「今日は短いランチをカフェで食べる」になり、元々は「手短に」が「済ませる」に掛かっていたのに対し、「手短」の修飾先がランチに変わっていますが、実際は英語では名詞に意味を込めることが多いのです(名詞構文などもこの例です)。これは翻訳のテクニックでもあるのですが、品詞を変更することで自然な英語を作ることができるケースは多いので、ぜひ意識してみてくださいね。

ちなみに他の言い方としては、lunch を動詞として用いて、I’ll briefly lunch at a coffee shop today. でも良いでしょう。ここでは、「短く」を意味する briefly を用いています。

また、両方の文章について、もしも普段から使っていて相手も知っている特定の coffee shop があるのであれば the がつきますし、相手は知らないけれど自分は既に使うカフェが決まっている場合は a がつき、まだどこのカフェかも決まっていない場合は冠詞がつきません。名詞としての lunch に冠詞がつくかどうかについてはもう少し細かい話になりますので、ここでは省略します。

堂本秋次

実務翻訳者、プロマジシャン。英検1級、国連英検A級、TOEIC965を保有。大学時代は、ネイティブスピーカーの教授の指導のもと、言語学を専攻していた。医学、自然科学等を専門とする多芸多才な翻訳者。
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