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翻訳者・堂本秋次が教える『英語対応のメニューを作成するときに必要な大文字と小文字の使い分けについて』

      2017/04/23

質問

英語の対応のメニュー表記を作成する場合の、大文字と小文字の使い分けを教えて欲しいです。最近、仕事で英語表記の案内やメニューなどを作る事が多いので、きちんとした物を作りたいと思っています。初めの一文字目が大文字か小文字かで、どれほどの違いがあるのかを知りたいです。

また、「I like a chicken.」と「I like chicken.」のように、微妙にニュアンスが違う英文の使い方なども詳しく教えて欲しいです。

回答(堂本秋次)

基本的に固有名詞の最初のアルファベットは大文字になります。また、文章の始まりも大文字になります。そのため、日本語のメニューを英語にする場合、基本的にそれぞれの項目は大文字で始めるのが良いでしょう。これを小文字で始めると、普通はやらないことを敢えてやっていることになるので、不思議な印象を与えてしまうかもしれません。

逆に、iPhoneのように小文字で始まる固有名詞はそれだけで目を引くので、メニューの英訳の際にこだわりがある場合は多用しすぎない程度に用いるのも効果的な場合があると思います。微妙にニュアンスの違いがある英文の違いについてはここでは説明しきれない部分もあるのですが、メニューで用いることのある表現で注意するとすれば冠詞の使い方でしょうか。

例えば、I like a chickenとI like chickenでは、前者は「ニワトリ(という鳥)が好き」という意味になりますし、後者は「鶏肉が好き」という意味になります。料理において何かが材料として使われる場合、それは主に不可算名詞になるのです。これは、料理では、材料が「切られた塊の数」や「計測された分量」で表現されるためです。

もしもお客様に”Which is your recommendation, chicken or pork?” と訊ねられたら、”I like chicken.”と答える方が英語としては正しいということですね。

堂本秋次

実務翻訳者、プロマジシャン。英検1級、国連英検A級、TOEIC965を保有。大学時代は、ネイティブスピーカーの教授の指導のもと、言語学を専攻していた。医学、自然科学等を専門とする多芸多才な翻訳者。
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