学ぶとは、マネることである。

翻訳者・堂本秋次が教える『翻訳者を志望している学習者が独学でライティング技術を向上させるためにすべきこと』

      2017/10/22

質問

ライティングを伸ばす方法を知りたいです。自分でもライティングの学習をしてますが、オススメの方法があれば、ぜひそれを試してみたいです。

私はスクールに行くのが合ってないので、独学でやる上で効率的・効果的なメソッドがあれば知りたいです。時事英語をスラスラ書けるようなレベルになるのが目標です。毎日1時間程度の学習時間です。

今までも英語学習は独学でずっとやってきました。資格試験などを利用して英語力をアップさせてきましたが、今はライティングに特に興味があります。将来的には翻訳が出来るようになりたいのです。英語から日本語、日本語から英語の両方の翻訳です。

回答(堂本秋次)

優れたライティングがどういうものなのかについては、その文章の目的によります。例えばメールであれば簡潔かつマナーを感じさせる文体が良いでしょうし、小説やエッセイならばレトリックが豊富に用いられていると評価されやすいでしょう。論文などでは逆に文章は修飾されているべきでなく、複数の解釈が可能な文章は悪文とされてしまいます。

したがって、「目標とするライティング能力」というのは、一概に「こう」とは言えないのです。その上でライティングを伸ばすための方法としては、まず文法の勉強をしっかりとしておきましょう。見落としのある語法や細かい文法がないかどうか、今一度確認してみてください。

次に言葉と言葉のつながり(コロケーション)について見直し、不自然な言葉の組み合わせがくせになっていないかを確認しましょう。最後に語彙力を増やし、一つの文章の中で同じ単語が何度も出てくるようなことがないようにしてください。また、様々な英語の文体に触れて、それぞれの文章における文体の癖を吸収してください。

例えば、新聞におけるライティングと小説におけるライティングでは、大きな差があることが分かると思います。こうしたことを試す場としては、英検準1級以上のライティングテスト、TOEICのライティングテスト、TOEFLなどがあります。

翻訳の技術は、ライティングだけでなく様々な技能の総合になるので、まずはライティングの技能を伸ばすことに集中し、納得出来るレベルに達した時点で、改めて翻訳能力に転用する方法について考えると良いでしょう。

回答者:堂本秋次
実務翻訳者、プロマジシャン。英検1級、TOEICスコア930を保有する。言語学にも造詣が深い。
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回答(Tomomi)

将来的に翻訳ができるようにライティングの勉強をされているということですね。ライティングの力を伸ばすために一番重要なことは、良い文書を読むということです。毎日1時間の勉強時間が確保できるのでしたら、日本語や英語で文章を読むという時間もその中に入れると良いでしょう。

内容はどんなものでも構いませんが、時事ニュースを英字新聞で読んだり、自分の興味のある分野のものを英語で読むのも良いでしょう。どのような翻訳をしたいのか、ジャンルにもよります。小説などを翻訳されたいのでしたら、やはり日本語でも英語でも小説をたくさん読んだほうが良いです。

翻訳全般的に役に立つのは、日本語の文章力です。一度、文の書き方のルールについて書かれた本を読んでおくことをお勧めします。

回答者:Tomomi
関西外国語大学卒の実務翻訳者。TOEICスコア930を保有する。特に映画やドラマ等の英語に詳しい。
詳しいプロフィール

堂本秋次
実務翻訳者、プロマジシャン。英検1級、国連英検A級、TOEIC965を保有。大学時代は、ネイティブスピーカーの教授の指導のもと、言語学を専攻していた。医学、自然科学等を専門とする多芸多才な翻訳者。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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