学ぶとは、マネることである。

聞き取れない箇所を正確に把握して、リスニング力の向上を狙う『ディクテーション』

   

 ディクテーションとは、「音声で聞いた英語を、文字に書き起こす」ことを言います。

ディクテーションの効果

正確に英語を聞きとれているかすぐにチェックできる

 ディクテーションでは聞きとれない箇所は当然文字に起こせない、または間違えた文を書いてしまうので聞き取れない発音を明確に認識することができます。

スペルを正確に覚えているかチェックできる

 当然ですが、声に出すのではなく、文字に書き起こすのですから単語ごとのスペルが正確に覚えられているかチェックが容易です。

 リスニングやシャドーイング等の音声を使った学習法ばかりだと、スペリングに弱くなってしまいます。試験はもちろんのこと、実際のビジネス現場ではスペルを誤った英文を書いてしまうと、品質の悪い英文と見なされてしまいます。この意味で、ディクテーション学習はライティング技術の改善にも有効だと言えます。

ディクテーションのやり方

 ディクテーションを行う際は音声を聞いてそれを文字に書き起こし、原文と突き合わせてチェックして行くことになります。一度で聞きとれない音声は2~3度聞いて構いません。

 音声は覚えきれなくなる可能性がありますので、長くても1~2分程度のものにしておくと良いでしょう。初心者の方は単語集の例文等を使用してワンセンテンスでも構いません。

 一般的に、話したり聴いたりすることよりも書くことは時間が必要です。また、書くためには机等が必要ですから、音読・シャドーイング・リピーティングと異なりどこでもできるというわけではありません。その意味でディクテーションの負担は他の学習法に比べて大きいものとなります。

 そのため、時間のない人はディクテーションを弱点発見のためのチェック作業として行うと良いでしょう。例えばディクテーションは1~2週間に一度、日を決めて行うことにして、それまでに音読・シャドーイング・リピーティングした題材を使用して行う方法を取れば達成度・理解度のチェック方法として行うことができます。

 時間に余裕のある方であれば、最初に初見の英文でディクテーションを行って、何度もしても聞き取れなかった箇所を重点的にシャドーイングやリピーティングを行い、お手本と同一の発音ができるようにトレーニングします。

 正確な発音ができるようになると、いままで聞き取れなかった箇所が聞き取れるようになり、その結果リスニング力が急速に改善します。このように、ディクテーション学習は、シャドーイングやリピーティングと組み合わせて利用すると高い効果が得られる手法と言えます。

さかえ
上智大学法学部卒のビジネスマン。大学在学中は、純正日本人でありながら帰国子女率80%の上級英語クラスに所属していた。TIME誌、Newsweek誌は辞書なしで読解可能。愛読誌は『The Wall Street Journal』『The Economist』。 詳しいプロフィール / 記事一覧

 - 英語学習法