学ぶとは、マネることである。

翻訳者・Tomomiの『英語学習において、やってはいけない7つのこと』

      2016/05/12

リーディングの際に辞書を引く

 辞書をひくことは学習時間のロスにつながります。英文を読み進めていく中で分からない単語がある度に辞書を引いてしまうと、なかなか先に読み進めることができません。紙の辞書を使うと英単語を探すのに時間がかかるし、電子辞書だと簡単にすぐ英語から日本語に変換されてしまって何も記憶に残りません。

 もしどうしても辞書をが引きたい場合は、英文を読みながら知らない単語にチェックを入れておいて、全部読み終わってからまとめて辞書で調べるという方がいいです。

 英文を読む時に大切なのは、全文を一定のスピードで読み切って内容を理解することです。知らない単語や熟語は文の流れから推測する力をつける必要があります。この能力をつけることで、より長い英文もテンポよく読み進めて内容を理解することができるようになります。

受験英語のように英文和訳をする

 英語を日本語に直訳する方法は受験英語の勉強以外にしないほうが良いです。不自然な日本語に直すよりも、英語を読んで意味を考え、理解することのほうがずっと重要です。

 余裕があれば自然な日本語の文章を書いてみるのは良いですが、これは英語学習というよりは翻訳の作業になってきますので、学習者の方は英文和訳ではなく意味の理解に重点を置きましょう。英語ができる人は、英語を英語のまま文頭から理解しています。1文1文日本語に置き換えずに内容を理解することを続けていると、どんな場面でこの単語、熟語を使うのか感覚が養われてきます。

教材業者の宣伝文句を鵜呑みにする

 「聞いているだけで英語が話せるようになる。」のように、業者の宣伝文句を鵜呑みにしていませんか?英語学習の1つの方法として英語をたくさん聞くことは良いですが、それだけで英語が話せるようにはなりません。英語学習に近道はないのです。試行錯誤していろんな学習法を試して自分に合ったものを見つけ、それを続けていくことで英語力が伸びます。

 学習書の説明で、著者はこれだけでネイティブ並みに話せるようになりました。というような表現がされていることがあります。しかし、そのような場合も、本当にそんな効果があるのかどうか自分でしっかりと見極めをする必要があります。見極めが難しかったら、まずは誇大広告と思われるような、うまい話でありすぎるものは疑ってかかるほうがいいでしょう。特に有名人・著名人が広告塔になっている商品は、誇大広告の可能性が高いので注意しましょう。

自分には英語が話せないと決めつける

 中学校、高校と6年間学校で英語を勉強しているのにも関わらず、多くの人が私は英語が話せないと言います。読んだり、聞いたりはできても英語を話すことができないというのもよく聞きます。本当にそうでしょうか?

 話せないと言う人の中には、英語が話せないと自分で決めつけてしまっている人が多いような気がします。自分の英語力に自信がない、文法や単語がわからない、間違えたら恥ずかしいという理由で話すことを最初から諦めてしまっているのです。それではいつまでたっても英語が話せるようにはなりません。自信を持って話してみましょう。

 言いたいことは情熱を持って、自分の持っている力を最大限に活用して相手に伝えましょう。伝わらなかったら、次にどうしたらもっと伝わるようになるか見直して勉強します。発音が悪かったから発音練習をしてみよう。説明をするときに単語がすぐに出てこなかったから、単語の復習をしたり語法を見直したりしよう、というように反省をして次に生かします。その繰り返しで英語が上手く話せるようになっていきます。間違えて当たり前です。間違えることは恥ずかしいことではなく英語を学んでいく上で当たり前のことです。

英語学習を継続しない

 英語学習において最も大切なことの1つは継続することです。特に英語力がまだ十分にない段階で英語学習をたまにやる程度ではスキルアップは難しいでしょう。毎日たとえ5分、10分でも学習を続けることが必要です。1日やらなかったら英語力が伸びるのは毎日やるときに比べて語学力の習得に何倍もの時間がかかると思っても良いぐらいです。
 
 必ずしもテキストを開いて机に向かって勉強することだけが英語学習ではありません。洋楽を聴く、映画を英語で字幕なしで観るなど自分の好きなことを英語でするのも英語学習の1つです。テキストでの勉強と趣味など好きなことを英語でするのとをバランスよく行うことで、毎日飽きずに英語学習を続けられるでしょう。

 まわりに自分は英語学習をしていると宣言してしまうのも継続する良い方法です。自分1人でコツコツを勉強しているのはなかなかつらいときがあります。まわりに宣言してしまうことで、宣言したのにもうやめていると思われないように自然ともっと頑張らなければ、という気持ちにさせられます。

勉強したままで復習をしない

 人は覚えたことの半分をその日に忘れ、次の日にはまたその半分を忘れると言われるほど、そのままにしてしまえば忘れていくばかりです。そこで復習が必要です。新しく単語を覚えたとしたら次の日にはそれを復習します。今度は1週間、1日と期間をあけて復習します。

 復習を繰り返すことによって短期記憶から長期記憶に変わり、脳の中で保存された情報を必要な時に取り出せるようになります。たくさんの単語を覚えることも必要ですが、一度見ただけで覚えることは不可能に近いです。テスト勉強の一夜漬けのように、たとえそのときには覚えられていたとしても間があくとまた忘れてしまうのが普通です。せっかく覚えたものを忘れてしまわないためにも復習をしっかりするようにしましょう。

明確な目標を持たない

 どんなことでも目標を持って取り組むのと、ダラダラとなんとなく行うのでは結果が違ってきます。英語を話せるようになりたい。という目標はまだ曖昧すぎます。どんな目標かを具体的にして、それをいつまでに実現させるのかハッキリとさせておくことをおすすめします。

 例えば、自分自身の場合はTOEICで高得点を取ることを目標として最低1年に1回は試験を受けています。常にこの目標を持って取り組んできたため、これまで試験を受けるごとに得点を伸ばしています。そして今現在もその目標は変わらず試験も毎年受けるようにしています。もしこの目標を持たず、英語学習をしていたら中だるみをしてしまったり、途中でしばらくは休もうという気持ちになったりしていたかもしれません。

 TOEICのように点数で結果が出る場合は英語力が伸びたかどうかの比較がしやすいためお勧めです。英検の1級に合格するという目標も良いでしょう。仕事で英語を使ってプレゼンテーションができるようになりたい。という具体的な目標を立てればあとはそれに向かって努力するのみです。

Tomomi
関西外国語大学卒の実務翻訳者。TOEICスコア985を保有。ビジネス文書からWebサイトまで幅広い分野の翻訳を手掛けている。読む、書く、聞く、話すの各技能はすでにビジネスレベル。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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