学ぶとは、マネることである。

【レビュー】ディズニーの英語 アナと雪の女王:大ヒットしたディズニー映画で楽しみながら英語学習できる!

      2016/04/04

 この本はディズニー映画「アナと雪の女王」を通して英語を学べるリーディング教材です。「ディズニーの英語」としては5巻目となります。

CD付 ディズニーの英語 (コレクション5 アナと雪の女王) (CD付書籍)

絵本感覚で「アナ雪」から英語をマスター!

 日本で大ブームを引き起こした映画「アナと雪の女王」を題材としています。ディズニー作品の一つなので、気軽に手に取りやすいでしょう。ストーリー展開が分かりやすいので、映画を観た方はもちろんですが映画を観なかった人も想像力を働かせながらストーリーを楽しめるでしょう。

 姉思いで何事にもまっすぐなアナと、自分の力で妹を二度と傷つけまいと不器用に暮らすエルサに感情移入してしまうこと間違いありません。一躍人気キャラとなった喋る雪だるまのオラフもたくさん挿絵に登場します。文章からは物語ならではの情景描写や特有の表現を学ぶことができます。

絵本のような美しい挿絵
アナと雪の女王_1S アナと雪の女王_2S
石原 真弓『ディズニーの英語5 アナと雪の女王』

 「絵本感覚」ですので、手に取りやすいですし、何より続けやすいところが魅力的です。かといって、英文や単語のレベルは決して低くはありません。定番の題材に飽き てきた頃のスパイスや力試しとして手にとってみてはいかがでしょうか。

ディズニーを甘くみてはいけない!?

 ディズニーのアニメ映画の対象は子どもから若い世代にかけてであることもあり、ついつい「どうせ簡単だろう」と思いがちですが、甘く見ては痛い目を見ます。英文・単語のレベルとしては高校在学以上でしょう。注釈を見ず、辞書も使わないで読むと想定以上の負荷がかかります。内容を見てTOEIC540~800レベルだと推定しました。
 
 これは物語特有の表現や普段は見慣れない表現も文中に登場するからでしょう。逆に、「この表現は『アナ雪』のあの場面でこう使った!」という、記憶のリンクを作りやすいので、自分の知識を広げる良いきっかけになるかもしれません。

 見開きページの文量はまちまちですが、字も小さくは無いですし挿絵が占める割合も大きいので負担なく読むことができます。また、注釈を頼りにしながら読むと難易度が下がるので、自分の実力と相談しながら利用すると良いでしょう。注釈対象になっている表現はカラーの点線でアンダーラインが引いてあるので確認しやすいです。

注釈対象の表現にはアンダーラインが引いてある
アナと雪の女王_3S アナと雪の女王_4S
石原 真弓『ディズニーの英語5 アナと雪の女王』

絵本のようなレイアウトが特徴的

 本書は6チャプターで構成されています。各チャプター末にはそのチャプターで取り上げた文法や表現をまとめた特集ページがあるので文法的な観点からも学ぶことができます。

本書の章立て
アナと雪の女王_5S アナと雪の女王_6S
石原 真弓『ディズニーの英語5 アナと雪の女王』

 ただ、逐一文法が解説されているわけではないので、ある程度文法の知識がある方が読み進めやすいと思います。

チャプター末で文法表現を学習できる
アナと雪の女王_7S アナと雪の女王_8S
石原 真弓『ディズニーの英語5 アナと雪の女王』

 絵本のような構成がなされており、各チャプターはずっと英文ページが続き、巻末に日本語訳がまとめて掲載されています。今読んだページの訳を次のページで確認する、ということはできませんが、ストーリーとしての流れを崩さないスタイルをとっているので慣れてきた頃に「絵本」としてスラスラ楽しむことができます。

日本語訳はすべて巻末に掲載
アナと雪の女王_9S アナと雪の女王_10S
石原 真弓『ディズニーの英語5 アナと雪の女王』

感情を込めた朗読が楽しいリスニングCDが付属

 吹き込み音声の速度を測定したところ、約130語/分でした。語学書の付属CDとしては、標準~やや遅めの音声を収録しています。ナレーターは女性で聞き取りやすく、感情を込めた朗読のため楽しくリスニングできます。やや遅めの音声のため、シャドーイング学習にも適しています。

アナと雪の女王_CD
石原 真弓『ディズニーの英語5 アナと雪の女王』付属CD(1枚組)

英語学習のスパイスとしていかが?

 挿絵やストーリーの流れの兼ね合いで「え?このページの英文、これだけ?」と驚いてしまうページも時々あります。ですから、量で負担になることは考えにくいでしょう。さすが、ディズニーアニメの絵本だけあって挿絵が非常に美しいのでこの点もモチベージョンに繋がるのではないでしょうか。特に映画でも有名になった、エルサが魔法を使うシーンや、オラフが夏を恋しがるシーンなどは絵が大きくて印象に残ります。

 自分の実力を軽くチェックしてみたい、物語特有の表現を知って知識の幅を広げたい、という方におすすめしたいです。ストーリーを頭の中に浮かべやすいので、リスニング教材としても使いやすいでしょう。

 大量の英文を読み込みたい!という人には向いていませんが、「アナ雪」という、一つの世界観をテーマにそこから学び続けるという方針が好みな人には向いているのではないでしょうか。

まとめ

  • 「アナと雪の女王」を題材とした絵本形式で学べるリーディング教材です。
  • 物語独特の表現も登場する、中級者以上向けのレベルです。
  • 気軽に手に取りやすく、楽しく学べるので負担無く取り組むことができます。
諏訪部麻里子
国立大学医学部在学中。大学入試でセンター試験、二次試験をほぼ満点で通過した異次元級の英語力を持つ。医学の勉強のかたわら、さらなる高みを目指して英語の研鑽を積んでいる医学系女子。 詳しいプロフィール / 記事一覧

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